1回当たりの歯磨き粉の使用量はどれくらいが適切?つけすぎに注意!
更新日:2024年08月16日/ 公開日:2024年03月15日
皆さんは歯を磨く時、どのくらいの量の歯磨き粉を使用していますか?
「泡立ちを良くするために毎回たっぷりつけている」という方もいらっしゃるかもしれませんが、歯磨き粉のつけすぎには注意が必要です。
この記事では「1回当たりの歯磨き粉の使用量はどれくらい?」という疑問にお答えしながら、歯磨き粉の適量や選び方のポイントについてご紹介します。
1回当たりの歯磨き粉の使用量はどれくらい?年齢別に紹介
歯磨き粉の使用量は製品によってさまざまですが、スウェーデンにあるイェーテボリ大学の研究によると、フッ素入り歯磨き粉を大人の歯全体に行き渡らせるために必要な量はだいたい2cm程度だと言われています。
こうした国際的な研究結果を踏まえて、日本では2023年1月にフッ素を含んだ歯磨き粉の使用方法が変更されました。
日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会は「う蝕*予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023 年版)」の中で、次の図のような見解を述べています。
*むし歯菌によって歯が溶けてしまう病気のこと
参照:う蝕予防のためのフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023 年版)
ここでは資料の内容を元に、1回当たりの歯磨き粉の使用量を年齢別に詳しく見ていきましょう。
歯磨き粉の使用量|①歯が生えてから2歳
歯が生えはじめてから2歳までは、歯磨き粉の量は米粒程度(1〜2mm程度)が適量とされています。
歯が生え始める時期には個人差がありますが、おおよそ6ヶ月〜9ヶ月頃が一般的です。
歯が1本でも生えたら赤ちゃん用歯ブラシと歯磨き粉を使って、就寝前を含めた1日2回の歯磨きをスタートしましょう。
ただし、赤ちゃんの誤飲を防ぐためにも歯磨き粉は子どもの手が届かない場所に保管してください。
歯磨き粉の使用量|②3歳〜5歳
全部で20本あると言われている乳歯が生え揃う3歳〜5歳の歯磨き粉の使用量は、グリーンピース程度(5mm程度)が目安です。
この頃になると少しずつ自分で歯磨きをするお子さまも増えてくるでしょう。
大人による仕上げ磨きに加えて、歯磨き粉の適量を守れているか保護者の方がしっかりとチェックしてあげてください。
歯磨き粉の使用量|③6歳〜成人
6歳以降の子どもや高齢者を含む成人の歯磨き粉の使用量は、歯ブラシ全体を覆う1.5cm〜2cmが目安です。
歯を磨いた後は歯磨き粉を軽くはき出し、うがいをする場合は少量の⽔で手早く済ませましょう。
歯磨き粉は適量を守ることが大切!つけすぎのデメリットは?
成人の歯磨き粉の使用量は1.5cm〜2cmが目安と言われていますが、歯磨きのたびに毎回量を測るのは大変ですよね。
忙しくてきっちりと量を確認できない時は、歯磨き粉の量は歯ブラシ全体を覆うよりも少なめを心がけてみてください。
歯磨き粉を使用する時に大切なのは「適量を守ること」と「つけすぎないこと」です。
歯医者さんの中には「歯磨き粉をつけすぎるよりは、何もつけずに唾液だけで磨いた方が良い」と述べている人もいるほどです。
歯磨き粉をつけすぎると、どんなデメリットがあるのか具体的に確認していきましょう。
歯磨き粉をつけすぎるデメリット|①磨いたつもりになる
歯磨き粉を大量につけると、泡立ちや清涼感がアップします。
何となくスッキリとして「しっかりと磨けた気分」になってしまいそうですが、実はこれこそが歯磨き粉のつけすぎによる最大のデメリットです。
泡立ちが良いとお口の中が見えにくいため「磨き残し」が起こりやすく、プラークを充分に取り除くことができません。
歯周病や虫歯を防ぐためにも、歯磨き粉の量は少なめがおすすめです。
歯磨き粉をつけすぎるデメリット|②研磨剤が多い歯磨き粉は歯を傷つけることも
市販の歯磨き粉には「研磨剤」「発泡剤」「香味料」「湿潤剤」などさまざまな成分が含まれていますが、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉のつけすぎには特に注意が必要です。
研磨剤には歯に付着した汚れやステインなどを落とす役割がある一方で、歯磨き粉をつけすぎたり歯ブラシで強く磨きすぎたりすると、歯の表面にあるエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。
歯に負担をかけないためにも、歯磨き粉を使用する前には必ずパッケージを確認し製品ごとの適量を守るようにしましょう。
歯磨き粉は何を基準に選べばいいの?
ドラックストアやスーパーには沢山の種類の歯磨き粉が並んでいるため「何を選べばいいかわからない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
歯磨き粉を選ぶ基準は、歯磨き粉にどんな効果を求めるかによって違ってきます。
ここでは、よくある歯のお悩み別に歯磨き粉を選ぶポイントをまとめてみました。
歯磨き粉選びの基準|①歯への優しさなら低研磨・低発砲
市販の歯磨き粉に多く含まれている発泡剤「ラウリル硫酸ナトリウム」は、稀に歯や歯茎の粘膜に刺激を与えることがあります。
また、先ほども紹介したように、高濃度の研磨剤が含まれている歯磨き粉は歯の表面を傷つける恐れがあるため、あまりおすすめできません。
歯周炎や歯周病など歯と歯茎が敏感になっている方は、歯への優しさを考慮した低研磨・低発砲の歯磨き粉を選んでみてください。
歯磨き粉選びの基準|②虫歯予防にはフッ素入り
「虫歯のない健康的な歯を維持したい」という方には、フッ素入りの歯磨き粉がおすすめです。
フッ素には、歯の石灰化を促す他に虫歯の原因となる酸の発生を抑制する働きがあり、虫歯予防に効果があると言われています。
フッ素は歯が生えはじめる生後6ヶ月のお子さまから使用できますが、フッ素の濃度には注意が必要です。
歯が生えはじめる生後6ヶ月から2歳までは、1000ppm(900〜1000ppm)のフッ素が含まれた歯磨き粉を⽶粒程度(1〜2mm程度)使用してください。
歯磨き粉選びの基準|③黄ばみが気になるならホワイトニング用
日々の食生活や加齢によって歯に色素が沈着し黄ばんでしまった方もいるでしょう。
歯を白くする方法といえばホワイトニングが定番ですが、最近ではホワイトニング成分が配合された歯磨き粉も多く登場しています。
普段の歯磨きに取り入れるだけなので続けやすく、清潔感がアップしてご自身の笑顔に自信を持つことができますよ。
歯磨き粉のつけすぎはNG!年齢に応じた適量を守ろう|まとめ
歯磨き粉は1度に沢山使用すれば良いというものではなく、年齢に応じて適量を守ることが大切です。
歯が生えてから2歳 | 米粒程度(1〜2mm程度) |
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3歳〜5歳 | グリーンピース程度(5mm程度) |
6歳〜成人 | 歯ブラシ全体(1.5cm〜2cm) |
ただし、これらの基準はあくまでも目安で、歯磨き粉の1回あたりの使用量は個々の製品によって異なります。
「どれくらいの量を使えば良いの?」と迷ったら、製品のパッケージに記載されている量を参考にしてみてください。
「WHITENING CAFE home歯磨き粉」で健康な歯を目指そう!
ホワイトニングカフェがプロデュースするホームケアブランド“WHITENING CAFE home”では、歯の健康を考えた低刺激性の優しい歯磨き粉「WHITENING CAFE home歯磨き粉」を販売しています。
生体親和性に優れたホタテ貝殻を100%使用した良質な研磨剤「ヒドロキシアパタイト」を採用することで、歯の表面を傷つけることなく滑らかな磨き心地を実現しました。
実際にホワイトニングカフェで働く筆者もこの歯磨き粉を愛用していますが、低発泡で泡立ちが少ない分、長時間丁寧にブラッシングをする癖がついたように感じています!
1回当たりの「WHITENING CAFE home歯磨き粉」の使用量は1cm〜2cmが目安です。
前歯の表面や黄ばみが気になる歯から磨きはじめると、よりしっかりと磨けて美しい歯をキープできますよ♪
ホワイトニング効果のある歯ブラシをお探しの方はもちろん、「歯や歯茎へのダメージを抑えながら虫歯を予防したい」とお考えの方はぜひチェックしてみてください!

歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月〜ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。