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舌磨きをしないほうがいい理由とは?こんな舌磨きは今すぐやめて!

更新日:2024年01月09日/ 公開日:2023年02月27日

「口臭の予防には舌磨きが効果的」という話は有名ですが、間違った舌磨きを続けていると「舌が傷つき、かえって口臭が強くなる」という話はあまり知られていません。

そこで今回は口臭の原因となる「舌苔」の仕組みをご紹介しながら、舌磨きをしないほうがいい理由や専門家が「こんな舌磨きは今すぐやめて!」と警鐘を鳴らす舌磨きの注意点について詳しく解説していきます。

舌磨きをしないほうがいい理由とは?こんな舌磨きは今すぐやめて!

口臭の原因「舌苔」とは?

口臭の原因「舌苔」とは?

舌苔とは、舌に付着する苔状の細菌の塊のことで一般的には灰白色や黄白色をしています。

鏡の前で「べーっ」と舌を出してみると、人によっては表面に白い苔のような塊がある方もいるでしょう。

人間の舌には「舌乳頭」と呼ばれる細かい突起があり、その突起に食べかすや唾液の成分などが溜まることで舌苔ができます。

「舌苔がある」=「病気」というわけではありませんので、ピンク色の舌に全体がうっすらと白色がかっている程度であれば、無理に取り除く必要はないでしょう。

しかし、舌苔の中に細菌がたっぷりと含まれて厚ぼったくなっている場合は、口内で細菌が分解・発酵される過程で「硫酸化合物」が生じ、口臭の原因になることがあります。

舌磨きをしないほうがいい理由とは?

舌磨きをしないほうがいい理由とは?

舌苔には臭いの元になる硫酸化合物が多く含まれているため、口臭ケアには「歯だけではなく舌にも気を配るべき」という話が有名になりました。

歯磨きとは別に「舌磨き」を行う人が増えたのも「舌苔」=「口臭の原因」という認識が一般的になったからだと言えるでしょう。

しかしその一方で「舌磨きはしないほうがいい」「舌磨きは今すぐやめて!」という意見が見られるのは一体なぜなのでしょうか?

ここでは、舌磨きをしないほうがいい理由を2つご紹介します。

舌磨きをしないほうがいい理由|①味覚障害

舌の表面にある舌乳頭には、甘味・苦味・塩味・酸味など食べ物の味を感じる「味蕾(みらい)」という感覚器官が備わっているのをごご存知でしょうか?

味蕾には数えきれないほど多くの神経が通っており、私たちはこの神経を通して食べ物の味を脳に伝えていますが、舌磨きによって舌乳頭を擦り続けると、味蕾が傷つき「味覚障害」のリスクを高めてしまいます

舌は味覚を司どるデリケートな器官ですので、舌磨きのやりすぎにはくれぐれも注意が必要です。

舌磨きをしないほうがいい理由|②口臭の悪化

「口臭を軽減したい」と思うあまり舌磨きを続けていると、舌の表面が傷つき炎症を起こすことがあります。

炎症すると舌の表面にある粘膜が剥離し、これが口臭の原因となる細菌の餌となってさらに細菌を活性化・増殖させてしまいます。

すると、ますます口臭が強くなり「さらに舌磨きに力を入れる」「舌の粘膜を傷つける」という負のループに陥ってしまう方も少なくありません。

先ほどもお伝えしたように、味覚を司どる舌は人間のQOL(生活の質)にも深く関わる大切な器官なので、舌の状態が健康な方はデリケートな味蕾を傷つけないためにも、舌磨きをする際は注意点を守って行うのが良いでしょう。

こんな舌磨きは今すぐやめて!舌磨きの注意点

こんな舌磨きは今すぐやめて!舌磨きの注意点

ここまで舌苔の仕組みと「舌磨きをしないほうがいい理由」について具体例を挙げながらお伝えしてきました。

ここからはさらに深掘りして、専門家が「こんな舌磨きは今すぐやめて!」と警鐘を鳴らす舌磨きのNG行動や注意点を3つご紹介していきます。

舌磨きの注意点|①強い力でゴシゴシ磨く

「舌苔を取ろう」と思うあまりゴシゴシと強い力で舌磨きをすると、大切な「味蕾」を傷つける恐れがあります。

また、力を入れすぎると「舌乳頭」が炎症を起こし、口臭悪化の原因にもなるため注意が必要です。

舌の中央よりも少し奥側から手前に向かって、優しい力で2〜5回ほど動かし舌苔を取り除くだけでも十分キレイになります。

舌磨きの注意点|②毛先の硬い歯ブラシを使って磨く

舌磨きを行う際には、必ず舌磨き専用の「舌ブラシ」を使うようにしてください。

一般的な歯ブラシはあくまでも歯の汚れや食べかすを取り除くもので、毛先も硬く作られているため、そのまま舌に使用すると炎症の原因になります

舌磨き専用の「舌ブラシ」には、主に次の3タイプがあります。

ブラシタイプ
  • 柔らかい毛が植えられている
  • 舌苔を隅々まで除去できる
  • 歯ブラシと同様、舌を傷つけてしまう恐れも
  • ヘラタイプ
  • プラスチック製やゴム製のものが多い
  • ヘラの突起で汚れを除去する
  • 舌の表面を傷つけにくい
  • 舌苔の除去率はブラシタイプには劣る
  • U字タイプ
  • 舌の形にフィットするU字にカーブした形状
  • 舌の広範囲を清掃できる
  • 収納や持ち運びには不便
  • よりスッキリとした仕上がりを求める場合は、歯磨き粉ではなく「舌専用のクリーニングジェル」を使用してください。

    舌磨きの注意点|③舌ブラシを長期間交換しない

    「1ヶ月間使用した歯ブラシには、歯垢や食べかすなど100万個以上の細菌が付着している」という話があります。

    舌の汚れを磨き落とす舌ブラシも同様で、毎日使い続けているうちにヘッド部分に汚れや細菌がベッタリと付着しているはずですから、長期間同じものを使い続けるのは絶対にNGです。

    舌ブラシを清潔に保つためにも、歯ブラシと同様月に1度は必ず新しいものに交換してください。

    歯ブラシの寿命や適切な交換時期については以下の記事でも詳しくご紹介していますので、気になる方はこちらもあわせてご覧ください。

    正しい舌磨きは効果絶大!

    舌磨きをしている女性

    誤った舌磨きは舌乳頭を傷つけてしまい、かえって口臭を悪化させたり味覚に悪影響を及ぼす恐れがあります。

    ですが、先ほど紹介したようなNG行為に気をつけながら正しく安全に舌磨きを行えば、さまざまな良い効果を得られるでしょう。

    ここからは、正しい舌磨きによって期待できる効果について詳しくご紹介していきます。

    正しい舌磨きによる効果|①口臭を抑える

    ここまで何度もお伝えしてきましたが、舌磨きをする1番のメリットは何と言っても、口臭をケアすることができるという点ではないでしょうか。

    歯周病・虫歯・唾液の分泌量減少など、口臭を引き起こす原因はいくつかありますが、そのうちの1つが舌の表面に現れる舌苔です。

    正しい方法で舌磨きをすれば舌苔を取り除くことができ口臭を抑えられるでしょう。

    これまで舌磨きの習慣がなく舌苔が分厚く溜まっている場合には、1回ですべての舌苔を取り除くことはできないので、無理に1回で綺麗にしようとせず、毎日優しく舌磨きを続けることで徐々に汚れを落としていくように心がけてください。

    正しい舌磨きによる効果|②感染症の予防

    正しい舌磨きをすれば、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症に罹るリスクを減らすことができると言われています。

    口の中には常に300種類以上の細菌が生息しており、口から入った病原体が体内に侵入するのを防いでいるのですが、口の中が不衛生になり細菌が増えると、一部の細菌が粘膜の防御機能を破壊してしまうため感染症に罹りやすくなってしまいます。

    また、舌の表面に付着する舌苔はそもそも細菌の塊のことであり、その中には新型コロナウイルスに感染しやすくなる酵素が大量に含まれているといった報告もされています。

    そのため、正しい舌磨きで舌を清潔に保っておけば感染症を予防することにも繋がるというわけです。

    注意すべき点として、うがい・手洗いは1日のうちに何度も頻繁に行うことが望ましいですが、舌磨きはやりすぎると舌の粘膜を傷つけてしまうため、1日1回を目安に行うようにしましょう。

    正しい舌磨きによる効果|③誤嚥性肺炎の発症リスクを軽減

    本来、口から摂取した食べ物・飲み物・分泌される唾液は食道へと運ばれていきますが、何らかの原因で誤って気管に入ってしまう誤嚥という現象が起こることがあります。

    この誤嚥をきっかけに細菌が肺に入り込んで起きる肺炎を誤嚥性肺炎をと呼びます。

    誤嚥は、物を飲み込む「嚥下機能」が低下したり障害が発生することによって起こるため、筋力が落ちて「嚥下機能」が低下している高齢者に多く見られる症状です。

    正しい舌磨きで細菌の塊である舌苔を綺麗に掃除できていれば、仮に誤嚥が起きたとしても誤嚥性肺炎を発症するリスクを減らすことができるでしょう。

    正しい舌磨きによる効果|④正常な味覚を維持

    舌苔が分厚く溜まってしまうと味覚に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

    記事の冒頭、舌磨きをしないほうがいい理由として「味覚障害」を挙げましたが、これはあくまで強すぎる舌磨きによるデメリットです。

    味蕾は繊細な器官なので、舌苔が蓄積すると味覚が鈍くなってしまうことがあります。

    味覚が鈍くなってしまうと自然と濃い味付けになり、食事のカロリーが高くなって肥満や高血圧などさまざまな健康被害につながるかもしれません。

    正しい舌磨きで舌苔を取り除くことは、味蕾が正常に機能して本来の味覚を保つだけでなく、健康的な身体を維持するためにも必要だと言えるでしょう。

    正しい舌磨きによる効果|⑤腸内環境を改善

    みなさんの中に、便秘・下痢といった症状に悩まされている方はいませんか?

    腸内環境が悪くなると便秘・下痢・腹痛・免疫力の低下などを引き起こすだけでなく、大腸がんのリスクを上げることにもなりかねません。

    舌や口の中にある細菌が腸内環境を乱す可能性があるため、舌磨きをして口腔内を清潔に保つことは腸内環境の改善にも繋がります

    舌の汚れは口腔内に関わる問題だけでなく、全身のありとあらゆる箇所にさえ影響を及ぼすということを理解しておきましょう。

    舌磨きはしないほうがいい?「今すぐやめて」と言われる舌磨きの注意点|まとめ

    口臭の予防に役立つと言われる舌磨きですが、やりすぎるとかえって口臭を悪化させたり味蕾を傷つけたりする危険性があります。

    力加減を間違えて舌を傷つけてしまうくらいなら、舌磨きはしないほうがいいでしょう。

  • 強い力でゴシゴシ磨いている
  • 毛先の硬い歯ブラシを使っている
  • 舌ブラシを長期間交換していない
  • 特に上記に当てはまる行動をしている方は、今すぐご自身の舌磨き習慣を見直してみてくださいね。

    「舌磨きをしたいけれど力加減がわからない」という方は、ぜひ舌磨き以外の方法で口臭を予防しましょう。

  • 丁寧に歯を磨く
  • こまめな水分補給で口の乾燥を防ぐ
  • マウスウォッシュを活用する
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    コラム監修:菊地ありさ

    コラム監修:菊地ありさ

    北海道歯科衛生士専門学校卒業

    歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
    ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。

    2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。

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