ホワイトニングとセラミック治療の違いとは?白くするためならどっちの順番でやる?
更新日:2025年04月10日/ 公開日:2025年04月10日
「自分も白い歯を手に入れたい!」と思ったときに候補となるのが、「ホワイトニング」と「セラミック治療」です。
どちらも歯を美しく見せる方法ですが、目的や効果には大きな違いがあります。
本記事では、それぞれの特徴や違いをわかりやすく解説し、自分に合った方法を選ぶお手伝いをします。
理想の笑顔を叶える第一歩を、一緒に踏み出しましょう。
ホワイトニング治療・セラミック治療とは?
歯を白くするための治療方法として、ホワイトニングとセラミックの2種類がありますが、どちらを選ぶべきか悩みますよね。
まずは、それぞれの治療の特徴と違いについて解説します。
ホワイトニングは歯を脱色する方法
ホワイトニングは専用の薬剤を使い、天然の歯を脱色する方法です。
歯の着色汚れを分解し落とすことで、自然で明るい白さを実現します。
ホワイトニングの種類には、大きく分けて3つの方法があります。
それぞれの施術の特徴を以下の表にまとめました。
種類によって異なるため、予算や食事制限、時間の余裕に応じて選ぶと良いでしょう。
ホワイトニングの種類
一般的なホワイトニングの3種類を表にしました。
種類、場所及び施術の特徴を比較し、自分にあった施術方法を選んでみて下さい。
ホワイトニングの種類 | 施術場所 | 施術の特徴 |
---|---|---|
オフィスホワイトニング | 歯科医院 | ・歯科医院で行う施術 ・専用の薬剤を歯に塗り、特殊なライトを照射 ・1回でも効果を実感しやすい ・数回の通院が必要(1回あたり1〜2時間程度) ・1回あたり2〜5万円 ・定期的なメンテナンスが必要 |
ホームホワイトニング | 自宅(歯科医院監修の元) | ・歯科医院で作成した専用のマウスピースを使い、 自宅で行う施術 ・2週間〜1ヶ月で効果が出る。 ・効果がゆっくり出る分、色戻りしにくい ・色戻り防止のため、定期的なメンテナンスが必要 ・全体で2〜4万円程度 ・オフィスホワイトニング後の維持としても人気 |
セルフホワイトニング | サロンや自宅 | ・サロンや自宅で行う施術 ・刺激が少ない薬剤のため、歯が敏感な方にも向いている ・効果が穏やかで、即効性は少ない ・効果を実感するには数回の継続が必要 ・1回あたり数千円 |
セラミックは詰め物や被せ物による治療法
セラミック治療では、歯の表面を削り、セラミック製の被せ物やラミネートベニアを装着します。
ホワイトニングでは対応できない強い変色や、歯の形・大きさも同時に改善できるため、審美性を高めたい場合に適しています。
セラミック治療の種類
セラミック治療には様々な種類がありますが、中でも一般的な治療方法をまとめてみました。
セラミック治療は、治療できる部位が異なったり、施術内容によって料金・特徴が大きく異なります。
施術する際は必ず、治療医院で見積もりを取ってからご検討ください。
セラミックの種類 | 適用部位 | 特徴 |
---|---|---|
オールセラミック | 前歯 | ・透明感が高く、自然な見た目を再現できる ・金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がない |
ラミネートベニア | 前歯 | ・薄く削り、薄いセラミックを使用 ・削る量が少なく負担が軽い。短期間で審美的な改善が可能 |
E-max (エマックス) |
前歯 小臼歯 |
・高い透明感と強度を持つ二ケイ酸リチウムガラス製セラミック ・見た目が自然で耐久性が高い |
ジルコニアセラミック | 奥歯 | ・人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの高強度と耐久性を誇る ・白さが綺麗で奥歯にも使用可能 |
メタルボンドクラウン | 奥歯 | ・セラミックの内側が金属になっているため、強度が高い ・天然歯に近い白さで審美性と強度を兼ね備える |
ホワイトニングとセラミックの違い
それぞれの治療法の内容や特徴について提示しましたが、一目で違いが分かるよう、比較しました。以下を参考に自分に合った治療法を選びましょう。
治療方法の違い
ホワイトニング | セラミック治療 |
---|---|
専用の薬剤や光を使用 | 歯を削り、セラミック製の被せ物を装着 |
ホワイトニングもセラミック治療も、いずれも歯科医の監修のもとで行われる治療方法です。
ホワイトニングは、自分自身の歯を脱色して白く見せる方法で、施術内容によって、歯科医や看護師が施術を行うこともあれば、セルフホワイトニングのように自分自身で行うケースもあります。
一方、セラミック治療は被せ物の装着によって白く見せる方法で、歯の形成や被せ物の装着など、専門的な処置が必要となるため、歯科医師によって施術が行われます。
料金相場の違い
ホワイトニング | セラミック治療 |
---|---|
1,000円〜50,000円 | 50,000円〜200,000円 |
ホワイトニングとセラミック治療は、治療方法や目的、使用する素材、技術が異なるため、費用が大きく異なります。
ホワイトニングは薬剤を使って漂白する、比較的簡易な施術になります。
セラミックに比べて費用が抑えられますが、効果が一時的であるため定期的なメンテナンスが必要です。
一方、セラミック治療は歯そのものを人工的な被せ物で置き換えるため、高度な技術と時間が求められます。
セラミック素材自体が高価であり、その精密加工にも専門的な設備と技術が必要なため、費用が高額になります。
両方とも保険適用外となり、自由診療で、歯科医院によって料金が異なります。
治療期間の違い
ホワイトニング | セラミック治療 |
---|---|
数日〜数週間 | 数週間〜数ヶ月 |
ホワイトニングとセラミック治療は、工程が大きく異なるため、治療期間に大きな違いがあります。
ホワイトニングは薬剤を使った漂白であり、工程がシンプルなため短期間で行えます。
オフィスホワイトニングでは1回30〜60分の施術を1〜3回程度、ホームホワイトニングでは、毎日数時間の使用を1〜2週間続ける必要がありますが、1ヶ月以内に完了するケースが一般的です。
効果を維持するためにその後は2〜3ヶ月に1回程度のメンテナンスが必要となります。
一方、セラミック治療は、1本あたり2〜3週間程度かかります。
複数本を治療する場合や歯周病などの事前処置が必要な場合には、全体で1〜3ヶ月程度かかることがあります。
また、仮歯を装着して噛み合わせや形状を調整する工程が含まれるため、通院回数も増える傾向があります。
持続時間の違い
ホワイトニング | セラミック治療 |
---|---|
3ヶ月〜1年 | 10年以上 |
ホワイトニングとセラミック治療の持続期間には大きな違いがあります。
ホワイトニングは一時的な漂白であり、オフィスホワイトニングでは約3〜6ヶ月、ホームホワイトニングでは約6ヶ月〜1年程度持続するとされています。
日常的な飲食や喫煙で再び着色が進むため、定期的なメンテナンスが必要です。
セラミック治療は人工素材を用いて歯を覆うため、10〜15年以上の長期間にわたり効果を維持できます。
セラミックは汚れや変色しにくい特性があるため、長期的な美しさを保つことができます。
治療時の痛みの違い
ホワイトニング | セラミック治療 |
---|---|
施術後しみることがあるが軽度 | 歯を削る必要があるため痛みを伴うが、 麻酔を使用 |
ホワイトニングとセラミック治療では、治療時の痛みに違いがあり、それは施術方法や歯への影響の仕方によるものです。
ホワイトニングでは、一部の人が知覚過敏による痛みを感じることがあります。
これは、ホワイトニング剤がエナメル質を透過して象牙質に到達し、神経を刺激するためです。
特に高濃度の薬剤を使用するオフィスホワイトニングでは痛みが出やすい傾向がありますが、その痛みは一時的で、通常は数時間から数日で治まります。
一方、セラミック治療では、麻酔を使用しますが、人によっては、歯を削る際や治療後に一時的な痛みが生じることがあります。
削る際の熱や振動が神経を刺激したり、噛み合わせの調整が必要な場合に歯に負担がかかることが原因です。
また、神経に近い部分を削る場合には、治療後に神経が過敏になることがあります。
この痛みも通常は一時的で、数日から数週間で収まります。
ホワイトニングとセラミック治療どちらがおすすめ?
ここまで、ホワイトニングとセラミック治療の特徴と治療法の違いについて比較しました。
自分にはどちらの治療法が向いているのか、最適な方法を選べるよう、以下にそれぞれの治療が向いている人についてまとめました。
ホワイトニングが向いている人
・歯の黄ばみが気になる人
・健康な歯を維持したい人
・費用を抑えたい人
・短期間で効果を実感したい人(オフィスホワイトニング)
ホワイトニングは、天然歯の色を白くするため、歯そのものが健康であれば、白さを改善できます。歯を削ることがないので健康的な歯を保ちたいという方に特に向いています。
色の濃い食品や飲料(コーヒー、紅茶、ワインなど)による色素沈着やタバコの影響で歯が黄ばんでいる方にはホワイトニングが効果的です。
特に、オフィスホワイトニングは1回で大きな変化を実感できるため、短期間で白い歯を手に入れたい人にも向いています。
セラミック治療が向いている人
歯の形や大きさを改善したい人
・歯の色が極端に悪い人
・長期間の美しさを求める人
・噛み合わせの改善が必要な人
・差し歯など人工の歯を白くしたい人
セラミックは、ホワイトニングで白くすることが難しいほど変色した歯の場合に効果があります。
また、差し歯や被せ物などの人工の歯がある場合はセラミック治療が必要です。
白さと歯の形を一緒に整えたい方にもセラミックが向いています。
非常に丈夫で色褪せにくいため、長期間歯の美しさを保ちたい方にも適しています。
ホワイトニングとセラミック治療の併用について
実は、セラミックを施した歯にホワイトニングはできません。
ホワイトニングはあくまで天然の歯の脱色にのみ効果を発揮します。
しかし、一部の歯をセラミックにした場合、白さの違いが目立ってしまうことがあるため、その場合には、セラミック治療後に周囲の歯のホワイトニングを行うことで、全体の白さを統一することができます。
両方の治療方法で歯を白くしたい!という方は、セラミック治療をした後にホワイトニングをするという順番でご検討ください。
1. セラミックで基盤を整える:変色が酷い歯や形を改善したい歯、差し歯を白くする場合はセラミックを適用。
2. ホワイトニングで仕上げる:セラミック治療後、天然の歯のホワイトニングを行い、全体の色を統一。
※差し歯が変色している方には、天然の歯を白くした後、新しい差し歯をセラミックにし、白さを整える方法が人気です。
初めてのホワイトニングならセルフホワイトニングがおすすめ
これだけ、ホワイトニングの方法が豊富だと悩んでしまいますよね。
歯を真っ白にしたい場合は、セラミックが最適ですが、費用が高額で歯を削るという点がネックになり、ためらう方も多いと思います。
よって、初めてのホワイトニングは、歯に負担が少なく、安価なセルフホワイトニングをおすすめします。
セルフホワイトニングの特徴
セルフホワイトニングは、他のオフィスホワイトニングやホームホワイトニングと比べて、手軽で費用が数千円と非常に安価に受けられます。また、1回の施術時間が短く、30〜60分で結果が実感できるため、忙しい方でも気軽に通うことができます。さらに、歯に優しい薬剤を使用するため、痛みがほとんどありません。
食事や飲み物に制限が少ないため、普段通りの生活を続けることができます。
セルフホワイトニングは、手軽さと低コストで美しい白い歯をキープできるでしょう。
ホワイトニングとセラミック治療の違いまとめ
ホワイトニングとセラミック治療、それぞれの特徴を振り返ってみましょう。
・ホワイトニング:天然の歯の色を白くする方法で、自然な白さを目指せます。歯の健康を保ちながら、手軽に白い歯を手に入れることが可能です。
・セラミック治療:削った歯にセラミックの被せ物をすることで、歯の形や色を一度に改善できる方法です。完璧に「真っ白」にしたい場合や、歯の形に問題がある場合に効果的です。不自然な白さを感じる場合は、ホワイトニングを行い、全体的に均一で美しい白さに仕上げることが可能です。
どちらの治療法も、それぞれの目的や歯の状態に応じて選ぶことが大切です。
初めてのホワイトニングには、どうしても不安を感じるものです。まずはお試しで、「セルフホワイトニング」はいかがでしょうか?
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