歯が透けてるのは生まれつきなケースが多い!原因や予防方法を解説
更新日:2023年11月08日/ 公開日:2023年06月30日
みなさんのなかには生まれつき歯が透けてることや、歯が透けてるために黄ばんで見えることに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
歯が透けてるように見えるのはエナメル質形成不全の可能性があり、放置しているとさまざまなリスクにつながりかねません。
そこでこの記事では生まれつき歯が透けてる原因や、エナメル質形成不全の予防方法などについて解説していきます。
歯が透けてるのはエナメル質形成不全の可能性がある
生まれつき歯が透けてるように見えるのは、「エナメル質形成不全」かもしれません。
エナメル質形成不全とは歯の表面にあるエナメル質が正常に形成できず、通常よりも薄く透けやすくなっている状態のことです。
歯は層になっており、まず表面にエナメル質の層があってその下層に象牙質、さらにその下層には歯髄があります。
エナメル質はもともと半透明の乳白色をしていますが、エナメル質形成不全の歯はエナメル質が部分的に薄くなっているため、内側の象牙質が透けて変色して見えて通常よりも歯が透けてるように感じるというわけです。
軽度のエナメル質形成不全であれば、歯が透けてるように見えることや部分的に変色(白色や乳白色)が見られる程度ですが、重度になるとクレーターや欠け・凹凸が生じます。
歯が透けてるように見えるエナメル質形成不全を放置するとどうなる?
小学生の5人に1人がエナメル質形成不全といわれており珍しいものではないように感じますが、放置しているとさまざまな問題が生じる可能性があるため対策が必要です。
具体的な問題としては、以下のようなものが挙げられます。
・知覚過敏のリスクを高める
・虫歯のリスクを高める
・虫歯になった場合に進行が早い
特に多感な時期の子供がエナメル質形成不全になっている場合は、コンプレックスになることや人間関係のトラブルに発展するケースも少なくありません。
また知覚過敏や虫歯を予防するためにも、放置せずしっかりと対処することが大切です。
歯が透けてるように見える原因は?生まれつきのケースがほとんど
歯が透けてるように見えるエナメル質形成不全は生まれつきのケースがほとんどで、おもに前歯や奥歯(6歳臼歯)に現れやすいとされています。
歯が透けてる原因としては、一般的に以下の3つです。
・全身的要因
・局所的要因
上記のうち遺伝的要因と全身的要因は、生まれつき歯が透けてるように見えます。
ここからは、それぞれの原因について確認していきましょう。
歯が透けてる原因①遺伝的要因
父親や母親にエナメル質形成不全の歯がある場合、その間に生まれる子供にもエナメル質形成不全が遺伝する可能性があり、生まれつき歯が透けてるように見えます。
遺伝子に起因するものを「遺伝性エナメル質形成不全症」と呼び、すべての歯が罹患し家族内で遺伝するといわれています。
歯が透けてる原因②全身的要因
エナメル質形成不全は内分泌異常や何らかの感染など全身の病気が起因となるケースがあり、全身の病気によって歯の形成が妨げられることが原因の1つです。
また胎児期に母親の栄養不良や代謝異常などが見られた場合にも起こることがあるため、この場合は生まれつき歯が透けてるように見えるケースも少なくありません。
全身的要因でエナメル質形成不全が起こる場合は、左右対称の歯に現れやすいとされています。
歯が透けてる原因③局所的要因
局所的要因には歯の発育段階に外傷を受けた場合や乳歯に虫歯ができた場合が挙げられ、局所的要因の場合は生まれつきのものとは異なり後天的なものです。
「幼少期に転んで乳歯をぶつけて歯にくぼみや凹凸ができた」「虫歯が進行して化膿するまで治療しなかった」といった場合に起こります。
上記のような外傷や虫歯の影響が永久歯にもおよび、永久歯にエナメル質形成不全が起こるケースも珍しくありません。
歯が透けてるように見えるエナメル質形成不全の治療方法
エナメル質形成不全によって変色だけでなく歯の欠けなどがみられる場合は、歯医者さんでの治療が必要です。
奥歯が欠けている場合は歯科用レジンなどの詰め物を施し、前歯が欠けている場合はセラミッククラウンやラミネートベニアで治療します。
詰め物や被せ物に使用する素材は強度が高いものを使用するため日常生活を送るうえでは問題ありませんが、強い衝撃などが加わると天然歯同様に欠けることやヒビが入ることもあるため注意しましょう。
またクリニックによっては、見えにくい奥歯には金属の詰め物を施すところもあります。
歯が透けてるように見えるエナメル質形成不全の予防方法
エナメル質形成不全の予防方法としては、おもに以下の3つが挙げられます。
・定期的にフッ素を塗布する
・妊娠中は栄養バランスの良い食事を摂る
ここからは、上記3つの予防方法について詳しく確認していきましょう。
予防方法①正しい方法で歯磨きする
エナメル質形成不全を予防するためには、毎日正しい方法で歯磨きすることが大切です。
正しく歯磨きをすれば歯の表面に付着した汚れや歯垢を除去できるだけでなく、フッ素を与えることで虫歯になりにくい歯へと導けます。
歯質が強化されればエナメル質形成不全の原因の1つである「外傷」の予防にもつながるため、フッ素配合の歯磨き粉などを使うとよいでしょう。
ケアをする際は歯ブラシ以外にも歯間ブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュなどを使用してケアするのがおすすめです。
予防方法②定期的にフッ素を塗布する
上記でもお話ししたとおりフッ素を歯に塗布すれば、虫歯予防や歯質強化につながりエナメル質形成不全予防になります。
フッ素塗布剤は市販でも購入できますが歯医者さんでも行なうことができ、歯医者さんで扱っているフッ素は市販のものよりも高濃度なため高い効果が期待できるでしょう。
歯医者さんでフッ素を塗布してもらった場合、効果は約3ヵ月といわれているため3ヵ月ごとの定期的な塗布を行なうと良いです。
予防方法③妊娠中は栄養バランスの良い食事を摂る
妊娠中の母親の栄養不良が原因で生まれつき歯が透けてるように見える場合があるため、妊娠中は栄養バランスの良い食事を摂ることを意識しましょう。
特にビタミンDは歯を形成するカルシウムやリンの吸収を促進する効果があり、ビタミンDが含まれる食品としては「魚・きのこ類・肉類・乳製品」などです。
妊娠中の体重増加を気にして偏った食事を摂っているとビタミンDなどが不足するため、ストレスがかからないように美味しく食べられる範囲で栄養バランスを気にすることをおすすめします。
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生まれつき歯が透けてる原因と治療・予防方法まとめ
生まれつき歯が透けてる場合は、歯の表面にあるエナメル質が通常よりも薄い「エナメル質形成不全」の可能性が高いです。
エナメル質形成不全は見た目に悪影響を与えるだけでなく、通常の歯よりも知覚過敏や虫歯になりやすいため歯医者さんで適切な治療を受けましょう。
エナメル質形成不全の原因には「遺伝的要因・全身的要因・局所的要因」の3つがあり、このうち遺伝的要因と全身的要因に関しては生まれつき歯が透けてるように見えます。
ただし歯の外傷や乳歯の虫歯などが原因で後天的にエナメル質形成不全になるケースもあるため、この場合はしっかりと歯磨きすることや歯医者さんでフッ素を塗布してもらうことで予防につながるでしょう。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。