歯周病の手遅れな症状とは?治療方法や進行を止める日々のケアも解説
更新日:2025年01月21日/ 公開日:2025年01月21日
歯周病は細菌感染によって歯茎に炎症を引き起こしてしまう病気ですが、症状が進行して手遅れになっているのかどうかが不安な方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、歯周病は歯茎の腫れや出血から始まり、症状が進行すると歯がぐらつきはじめ、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があるので早めに治療することが大切です!
この記事では、歯周病の手遅れな症状の詳細と、治療方法や進行を止めるための具体的なセルフケア方法もご紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも歯周病とはどんな病気なのか
歯周病という言葉を聞いたことはあるものの、歯周病を発症する原因や「進行を止められるのか」といった詳細をご存じない方も多いはずです。
残念ながら発症した歯周病を完治させることはできませんが、症状を改善して進行を抑えることは可能なので、手遅れになる前に治療を始めることが大切です。
まずは、そもそも歯周病とはどのような病気なのかを分かりやすく解説していくので、歯周病の基本情報として参考にしてみてください。
歯周病とは「細菌感染した歯茎に炎症が起きる病気」のこと
歯周病は、歯垢や歯石などの細菌によって歯茎に炎症を引き起こし、症状が進行すると歯茎や歯を支える骨を溶かしてしまう病気です。
ブラッシングが不十分で磨き残しがあると、細菌感染によって歯茎が腫れはじめ、炎症で赤みが出たりズキズキとした痛みが表れ始めます。
さらに歯周病が進行すると膿が出て歯がグラグラし始めるようになり、手遅れな場合は抜歯が必要になるため、一生物の歯を残すためにも早めに治療しなければなりません。
歯周病は完治はできないが進行を止めることはできる
一度歯周病を発症してしまった歯茎や溶けた骨を完全に元の状態へ戻すことはできませんが、進行を抑えて症状を改善させることは可能です。
歯周病の進行を止めるためには、歯科医院で歯垢や歯石を除去してもらったり、毎日のセルフケアのやり方を改善する必要があります。
初期の歯周病であれば歯医者への通院回数も少なくて済みますが、中程度から重症まで進行している場合は通院回数も増えてしまうので注意が必要です。
手遅れになると治療費が高くなり通院回数も増える
歯周病の症状が進行して手遅れになってしまうと、保険適用の3割負担でも約3万円~10万円ほどの治療費が必要になります。
治療のために10回以上は通院する必要が出てくるため、歯茎が健康と言える状態へ戻るまでには1年程度の時間が掛かるでしょう。
保険適用でない場合は治療費が20万円を超える可能性もあり、歯茎や歯を支える骨の状態によっては治療内容も変わるため、必要な費用はさらに高額になります。
歯周病の手遅れな症状とは?重度になるまでの症状を画像で解説
歯周病とはどのような病気なのか、進行するとどうなるのかが分かったところで、重度になるまでの具体的な症状をチェックしていきましょう。
炎症によって歯茎が腫れて出血する症状から始まり、歯肉が下がったり歯がぐらつき始めるなど、進行するにつれて見た目にも大きな影響が及び始めます。
ここからは、歯周病が進行して手遅れな症状を画像つきで詳しく解説していくので、ご自身の症状と照らし合わせながら参考にしてみてください。
画像:ピクシカ(https://www.picshika.online/?p=2361)
手遅れな症状①:歯茎が腫れる・出血する
歯周病が進行して手遅れな症状1つ目は、歯茎が腫れる・出血する症状です。
ブラッシングで磨き残した歯垢が歯石となって付着すると、歯石から周囲の歯茎へ細菌感染を起こして赤く腫れ上がります。
症状が進行すると歯周ポケットから出血が見られるようになるので、ブラッシング後に歯茎から血が出るようになった方は歯周病の発症を疑うべきでしょう。
手遅れな症状②:歯肉が下がる
歯周病が進行して手遅れな症状2つ目は、歯肉が下がる症状です。
歯周病によって歯茎などの組織がすり減っていき、歯肉が下がって歯根が見えてしまう「歯肉退縮」が起こると、歯が縦に長く見えるようになります。
歯根が見えることで知覚過敏の不快な症状が出やすくなるほか、歯と歯の間に隙間ができて磨き残しが増え、歯周病や虫歯などの症状が進行するリスクも増加します。
手遅れな症状③:歯が動く・歯並びが悪くなった
歯周病が進行して手遅れな症状3つ目は、歯が動いたり歯並びが悪くなることです。
症状が悪化すると、歯肉だけでなく歯を支える顎の骨まで溶かし始めるので、歯がグラグラしたり歯並びが悪くなるといった現象が起こります。
歯周病に加えて噛み合わせにも異常が出ると骨がどんどんすり減っていくので、噛んだ時に痛みを感じたり、歯のグラつき加減も少しずつ大きくなっていくでしょう。
手遅れな症状④:噛むと痛みを感じる
歯周病が進行して手遅れな症状4つ目は、噛むと痛みを感じることです。
顎の骨が溶けていくと、支えが無くなって歯が上下に動くようになるため、食事などで咀嚼した際に痛みを覚えるようになります。
歯周病によって歯根を覆う歯根膜にも炎症が起きると、ほんの少しの刺激で強い痛みが発生するため、柔らかい食べ物ですら口にできなくなる可能性もあるでしょう。
手遅れな症状⑤:歯がぐらつく
歯周病が進行して手遅れな症状5つ目は、歯がぐらつく症状です。
歯を支えている骨が溶けたり歯肉に炎症が起こることで発生した「歯周ポケット」から、黄色の膿が出て歯のグラつき加減がより大きくなっていきます。
前後左右や上下に歯が動く場合は、支えとなるはずの骨がほとんど溶けているかすり減っている状態なので、治療のために抜歯が行われるケースも珍しくありません。
歯の状態 | 歯周病の状態 |
---|---|
ほぼ動かない | 健康だが、歯周病の元になる歯肉炎が潜んでいる可能性がある |
前後に動く | 歯周病の初期症状の可能性がある |
前後左右に動く | 歯周病の中程度の症状の可能性がある |
前後左右・上下に動く | 歯周病の重度の症状の可能性がある |
手遅れな症状⑥:歯が抜け落ちてしまう
歯周病が進行して手遅れな症状6つ目は、歯が抜け落ちてしまう症状です。
歯医者に行かずに手遅れな状態まで歯周病が進行した場合は、歯を磨いたり指で動かした際に歯がポロッと抜け落ちてしまうことがあります。
抜けてしまった歯を元に戻すことは不可能なので、インプラントや入れ歯などで補わなければなりません。歯が抜けるほど歯周病が進行してしまう前に、歯科医院で治療を受けましょう。
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法
歯周病の症状を解説してきましたが、歯科治療への苦手意識があり、実際にどのような治療方法が行われるのかを知りたい方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、歯周病の進行度合いによって治療方法は異なるため、歯垢や歯石の除去程度で済む場合もあれば、抜歯が必要となるケースもあります。
ここからは、歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法を5つご紹介していくので、歯周病治療を検討している方もぜひチェックしてみてください。
治療方法①:歯周基本治療
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法1つ目は、歯周基本治療です。
プローブという器具を用いて歯周ポケットの深さから進行度を診断したり、歯周病を防ぐための正しいブラッシングのやり方が指導されます。
歯周基本治療は症状の深刻度を問わず、再発防止も兼ねて全ての歯科医院で実施されます。指導された歯ブラシやデンタルフロスの使い方を実践することで、症状の進行を止められるようになるでしょう。
治療方法②:歯垢・歯石の除去
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法2つ目は、歯垢・歯石の除去です。
歯周病は、細菌の塊である歯垢や歯垢が固まってできる歯石からの細菌感染で引き起こされ、歯石になると自力では取れなくなってしまいます。
専用のブラシやスケーラーなどの器具を使って、磨き残しの歯垢や歯の表面に付着した歯石を取り除き、歯周病の発症や進行を抑えます。
治療方法③:歯周組織再生療法
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法3つ目は、歯周組織再生療法です。
症状が進行している場合は「エムドゲイン法」を用いて、歯の根っこを保護している歯根膜や、歯を支える骨といった組織を再生する治療を受けられる場合があります。
治療に使われる「エムドゲイン・ゲル」はタンパク質の一種であり、日本でも厚生労働省の認可が下りている安全性の高い治療方法として知られています。
治療方法④:歯周補綴
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法4つ目は、歯周補綴(ししゅうほてつ)です。
症状が進行して歯根が見えている状態だと、歯がぐらぐらして食べ物を噛みづらくなったり歯垢が増えやすくなるため、歯を固定して揺れを止めなければなりません。
ぐらぐらする歯を削って形を変え、歯と歯を連結させる被せ物を装着して固定することで、歯の揺れが抑えられて食事なども摂りやすくなります。
治療方法⑤:抜歯
歯周病の手遅れな症状に対して行われる治療方法5つ目は、抜歯です。
手遅れな症状で歯を残す治療ができないと判断された場合は、該当する箇所が歯周病菌の温床となってしまうため、やむを得ず抜歯する可能性があります。
抜歯後は患部の治療を継続しながらインプラントや入れ歯を入れる必要があるため、抜歯まで症状が進行する前に歯周病の予防・治療に取り組むことが大切です。
歯周病を引き起こす5つの原因
歯周病の治療法をご紹介してきましたが、発症や進行を防ぐためには、歯周病を引き起こす原因について知っておく必要があります。
口腔内の血流を悪化させたり、免疫力を下げるような習慣を続けていると細菌が増えやすくなるため、日々の過ごし方が歯周病予防における大きなウェイトを占めています。
ここからは、歯周病を引き起こす5つの原因を解説していくので、ご自身のライフスタイルにいくつ該当しているのかをチェックしてみてください!
原因①:栄養バランスが悪い食事
歯周病を引き起こす原因1つ目は、栄養バランスが悪い食事です。
普段からインスタント食品や外食で食事を済ませていると、栄養バランスの偏りで免疫力が低下し、細菌による感染や炎症が起こりやすい状態になります。
また、歯にくっつきやすいキャラメルや食べカスが残りやすいクッキーなども歯垢が増える原因になるため、間食を好む方は食事の摂り方全般を見直してみる必要があるでしょう。
原因②:喫煙
歯周病を引き起こす原因2つ目は、タバコを吸う習慣です。
タバコの主流煙には数千種類の有害物質が含まれており、歯周病の発症率は1日10本以上の喫煙で5.4倍になるとされ、ヘビースモーカーの方ほど歯周病になりやすいことが分かっています。
ニコチンの作用で血管を収縮すると口腔内の血流が悪化し、組織の回復が遅れて歯周病が進行しやすくなりますが、禁煙することで歯周病の発症率は少しずつ低下していきます。
原因③:生活習慣の乱れ
歯周病を引き起こす原因つ目は、生活習慣の乱れです。
仕事の忙しさや育児などで睡眠不足が続くと自律神経のバランスに乱れが生じ、唾液が減ったり免疫力が低下することで歯周病を引き起こしやすくなります。
歯茎の血行不良も歯周病の原因となるため、運動不足で血流が停滞している方も注意する必要があります。食事・睡眠・運動を含めた、生活習慣全般に改善の余地がないかを確認してみましょう。
原因④:ストレス
歯周病を引き起こす原因4つ目は、ストレスです。
睡眠不足の例と同じく、ストレスによって自律神経のバランスに悪影響が及び、免疫力の低下によって歯周病を引き起こす可能性があります。
また、ストレスで交感神経が刺激されると血管が収縮して歯茎の血流が低下するため、炎症が起きやすくなったり症状の進行が早くなることも考えられるでしょう。
原因⑤:歯磨きが不十分
歯周病を引き起こす原因5つ目は、歯磨きが不十分であることです。
歯と歯の間やくぼみ、奥歯などの歯ブラシが届きにくい部分は磨き残しが多く、歯垢や歯石によって歯周病を発生させる原因となります。
磨き残した歯垢は2日~3日程度で石灰化が進み、約10日で歯石となって自力では取れなくなるため、日々のセルフケアの質や頻度が歯周病予防の要と言えるでしょう。
歯周病の進行を止めるための日々のケア内容
歯周病を引き起こす原因が分かったところで、普段の生活の中で実践できるセルフケアのやり方について確認していきましょう。
基本的にはこまめに歯磨きしたり、マウスウォッシュや歯間ブラシなどのアイテムを活用するのが重要で、定期的に歯医者で歯科検診を受けることもおすすめします。
続いては、歯周病の進行を止めるセルフケアのやり方を3種類ご紹介していくので、正しくケアできている自信がない方もぜひ参考にしてみてください。
①:1日に2回~3回は歯を磨く
歯周病の進行を止めるためのセルフケアのやり方1つ目は、1日に2回~3回の歯磨きを行うことです。
口に残った食べカスや歯垢が歯周病の原因になるため、毎食後などタイミングを決めて歯磨きすると、歯垢の石灰化・歯石化リスクを抑えることができます。
毛先が丸くて柔らかめな歯ブラシや電動歯ブラシを使い、1回につき約2分程度で歯の表面や隙間などを丁寧にブラッシングしましょう。
②:マウスウォッシュなどのアイテムを積極的に使う
歯周病の進行を止めるためのセルフケアのやり方2つ目は、マウスウォッシュなどのアイテムを積極的に使うことです。
歯ブラシで丁寧に磨いているつもりでも意外と磨き残しが起こりやすいので、マウスウォッシュで洗口するなど、オーラルケアアイテムを活用するのがおすすめです。
フロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間に潜む歯垢を取ることも大切なので、自宅や外出先で使える歯ブラシ以外のアイテムを準備しておくようにしましょう。
③:定期的に歯医者の歯科検診を受ける
歯周病の進行を止めるためのセルフケアのやり方3つ目は、定期的に歯医者の歯科検診を受けることです。
定期検診では、専用の器具で歯石や歯垢を除去して口内をクリーニングしてもらえるので、1ヶ月~3ヶ月に1回程度のペースで受診することをおすすめします。
また、患者さんの口内環境に合わせた正しいブラッシングのやり方や、フロス・歯間ブラシの使い方なども教えてもらえるので、セルフケアに自信がない方もぜひ受診してみてください。
歯周病対策にはホワイトニングカフェhome製品がおすすめ
すでに歯周病が進行しているとしても、放置しておくのは非常に危険なので、日々のセルフケアで歯茎の炎症を防ぐ意識が大切です。
ブラッシングなどのやり方と合わせて、アイテム選びにもこだわることで、より歯周病予防に効果的なセルフケアが実践できるようになります!
最後に、歯周病対策におすすめな「ホワイトニングカフェhome」シリーズ4種類の特徴をご紹介していくので、セルフケアアイテム選びにお悩みの方もぜひ参考にしてみてください。
ホワイトニングカフェhome|イオン歯ブラシ
ホワイトニングカフェhomeのイオン歯ブラシは、ブラシの毛先からマイナスイオンを発生させる点」が最大の特徴です。
歯ブラシの持ち手にある黒い電極板に触れるように手に取ることでマイナスイオンが発生し、着色汚れや歯垢を効率よく除去することができます。
ラバーソフト毛による摩擦力とマイナスイオンにより「ホワイトニング効果が38%向上する」というデータも出ているので、ツルツルした白い歯を維持したい方はぜひ試してみてください。
ホワイトニングカフェhome|歯磨き粉
ホワイトニングカフェhomeの歯磨き粉は、着色汚れに効果的な「ポリリン酸ナトリウム」が含まれており、食べカスや歯垢を効率的に除去できます。
さらに、ホタテ貝から採れる「ヒドロキシアパタイト」というホワイトニング成分も配合されているので、自宅で歯磨きしながら手軽にホワイトニングケアできる点も魅力です。
本商品はブラッシング時の泡立ちが少なく、歯間や奥歯などの細かい所までケアしやすいため、歯周病予防に関心のある方はぜひ手に取ってみてください。
ホワイトニングカフェhome|マウストリートメント
ホワイトニングカフェhomeのマウストリートメントは、ブラッシング後のアフターケアに最適なアイテムです。
歯磨きを終えた後にブラシへ本商品を適量取り、もう一度ブラッシングすることで、歯垢・歯石の付着や虫歯を予防する効果が期待できます。
ステインによる歯の黄ばみをブロックする効果もあるので、着色汚れになりやすいコーヒーや紅茶が好きな方は、ホワイトニング効果を長持ちさせるアイテムとしても活用してみてください。
ホワイトニングカフェhome|マウスウォッシュ
ホワイトニングカフェhomeのマウスウォッシュは、ノンアルコールで痛みの少ない使い勝手の良さを特徴としています。
マウスウォッシュで口をすすいだ後に歯磨きすることで、歯垢や歯石による歯周病予防に効果を発揮するほか、歯のヤニ汚れを除去する効果も期待できます。
爽やかなティーツリーの香りで口臭を長時間抑えることもできるため、仕事やプライベートで人に会う前に行うオーラルケアの仕上げにも活躍してくれるでしょう。
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歯周病の手遅れな症状とは?抜歯以外の治療方法および進行を止めるケア内容まとめ
この記事では、歯周病の特徴と発症する原因のほか、手遅れな症状に対する治療方法と普段から実践すべきセルフケアのやり方などをまとめてご紹介しました。
歯周病の原因は歯垢や歯石から発生する細菌感染であり、発症すると歯茎が腫れて歯肉が下がり、歯がぐらぐらして最終的には抜け落ちてしまう可能性があります!
ブラッシングやマウスウォッシュを行うことが歯周病予防に効果的ですが、セルフケアの質にもこだわりたい方は、ぜひ「ホワイトニングカフェhome」シリーズを手に取ってみてください!