口臭には3種類ある?生理的・病的・心理的口臭の臭いの特徴とは
更新日:2022年04月04日/ 公開日:2022年04月04日
長引くマスク生活の中で「お口の中から嫌な臭いがする」とご自身の口臭が気になっている方も多いのではないでしょうか?
口臭は大きく分けて
「病的口臭」
「心理的口臭」
の3種類があり、口臭の種類や原因によって適切なケアも異なります。
そこで今回は、各口臭の種類や・原因・対策・臭いの特徴についてまとめました。
生理的口臭はどんな臭い?どんな種類がある?
口臭の種類の1つ目である「生理的口臭」は、どんな人にも必ずある
「起床時口臭」
「加齢性口臭」
「疲労・ストレス・緊張時口臭」
「飲食物・嗜好品による口臭」
以上の4種類に分けられます。
生理的口臭は人間として生きている限り誰にでも起こるものであるため、過剰に心配する必要はありません。
食後にマウスウォッシュをしたり普段からこまめに水分を補給したりするなど、基本的な生活習慣の見直しによって改善します。
それでは、生理的口臭の種類と臭いの特徴について詳しく見ていきましょう。
①起床時口臭
朝起きた時に「口の中がネバネバしていて生臭い」と感じたことはありませんか?
これは、寝ている間に唾液の分泌が低下し、口の中を清潔に保つ自浄作用が弱まることによって口臭の原因になる細菌が増殖してしまうためです。
なお、口の中の細菌は食後3時間から8時間に増殖するため、夜中から明け方にかけて臭いのピークを迎えてしまうことも起床時口臭の原因だと考えられています。
口を開けて寝る癖のある方やいびきを頻繁にかかれる方は、さらに口を乾燥させてしまうため注意が必要です。
ニンニク料理など臭いの強いものを夕食に食べた後は、寝る前に水分を多めに取ったり舌ブラシなどで舌苔を取り除いたりして「起床時口臭」を予防しましょう。
②加齢性口臭
「年齢とともに口臭がキツくなった」
「口の中が腐ったチーズのような臭いがする」
と感じているなら、それは年齢による「加齢性口臭」が原因かもしれません。
「加齢性口臭」は年齢を重ねるにつれて、唾液の分泌量が低下し口の中が乾燥したり「歯周病菌」と呼ばれる臭いの元になる菌が繁殖しやすくなったりすることで生じる生理的口臭の1種です。
また、口の中だけでなく内臓機能の免疫力が低下し細菌を退治する力が弱まっていることも原因として挙げられます。
毎日の歯みがきなど「口腔内を清潔に保つこと」に加えて、規則正しい生活を送るなど「体全体の免疫力を高めること」が重要です。
③疲労・ストレス口臭
「仕事が忙しくて疲れている」
「ストレスが多くてリラックスできていない」
など、慢性的なストレスや疲労が積み重なると自律神経が乱れやすくなり唾液の分泌量が低下すると言われています。
強いストレスがかかった時、無意識のうちに歯を食いしばったり呼吸が浅くなったりしていませんか?
こうした行為で口臭が強くなるのは、舌の動きが鈍くなり唾液の流れが停滞してしまうためです。
「ストレスで歯を食いしばっているな」と感じたら、口を閉じたまま舌をぐるぐる回すなど積極的に舌を動かして唾液を分泌させましょう。
④飲食物・嗜好品による口臭
生理的口臭の種類には、飲食物・嗜好品によって引き起こされるものもあります。
例えば、
・ニンニク
・納豆
・脂身の多いお肉
・コーヒー
・お酒
・タバコ
などが挙げられます。
お酒の飲み過ぎは肝臓の代謝を低下させたり、毎日の喫煙は口の中の乾燥を誘発させたりするため、口臭が気になる方は控えることをおすすめします。
病的口臭はどんな臭い?どんな種類がある?
口臭の種類の2つ目である「病的口臭」はその名の通り体内の何らかの疾患によって起こる口臭で、大きく「内科的な疾患が原因」のものと口や鼻など「歯科口腔の疾患」によるものに分けられます。
病的口臭の多くは、歯科医院をはじめとしたクリニックで治療を受けることで症状の改善が期待できます。
それでは、病的口臭の種類と臭いの特徴について詳しく見ていきましょう。
①歯科口腔の疾患口臭
歯科口腔の疾患による口臭は、歯周病や虫歯・歯垢・歯石・舌苔など歯や口腔内の細菌によって起こると考えられています。
特に歯周病では、食べかすなどに含まれるタンパク質を分解する過程で発生する「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスにより、腐った玉ねぎのような強烈な臭いを放つようになります。
歯ぐきの出血に膿が生じ、さらに臭いが強くなる前に歯科医院を受診されることをおすすめします。
②全心疾患による口臭
残念ながら、病的口臭の中には「呼吸器系疾患」「耳鼻咽喉系疾患」「腎機能系疾患」「慢性疾患」など歯科医院で改善できないものもあります。
以下に、全身疾患による口臭の種類と臭いの特徴について簡単にまとめました。
アルコールのような甘酸っぱいアセトン臭
【耳鼻咽喉系疾患:扁桃炎・副鼻腔炎】
生肉が腐ったようなえそ臭
【腎機能系疾患:腎不全】
ツンとしたアンモニア臭
【慢性疾患:糖尿病】
アルコールのような甘酸っぱいアセトン臭
いずれも該当する病気の症状に由来するため、病的口臭を改善するには根本原因である病気を治療する必要があります。
心理的口臭はどんな臭い?口臭恐怖症の判断基準は?
口臭の種類の1つ目である「心理的口臭」は、何らかの心理的要因によって「自分は口臭がキツイ」「人に迷惑をかけている」と思い込んでしまう病態のことを言います。
別名「口臭恐怖症」「自臭症」とも呼ばれており、これまでご紹介した「生理的口臭」「病的口臭」とは種類が異なるものです。
ここでは、口臭恐怖症の判断基準と治療法についてご紹介します。
口臭恐怖症の判断基準
心理的口臭の判断基準は、他人の仕草や表情をほとんど無意識のうちに「自分の口臭のせいなんだ」と思い込んでしまうことにあります。
口臭恐怖症に悩む人の中には、他人と話す時に常に口元から手が離せない方や、他人と近くで会話ができないという方も多いようです。
口臭検査を受けても何の問題もない、病的疾患も一切認められていないにも関わらず、口臭が気になって仕方がない場合は心理的口臭に該当する可能性が高いでしょう。
口臭恐怖症の治し方
口臭恐怖症では、一般の治療以上にご本人の不安を取り除いたり安心させたりなど心理的アプローチが重要になってきます。
ご自身が「口臭はない、大丈夫なんだ」と思えるまで、真摯に向き合ってくれる歯科医院や歯科医師に出会うことが極めて重要だと言えます。
あなたはどの種類?口臭が気になったらまずは歯科医院へ相談を|まとめ
今回は「生理的口臭」「病的口臭」「心理的口臭」の種類とそれぞれの臭いの特徴をご紹介しました。
口臭を改善するためには、まずはその原因を明確にし各口臭に合わせた最適なケアを行うことが大切です。
特に「病的口臭」「心理的口臭」の場合はご自身では解決できないものもあるため、口臭が気になる方や自分の口臭の原因が知りたい方はかかりつけの歯科医院に相談してみましょう。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2020年7月〜ホワイトニングカフェ札幌駅前店に勤務。