セラミック歯に後悔する前に!メリットデメリットや事前チェック
更新日:2022年10月12日/ 公開日:2022年10月12日
セラミックと言えば芸能人のような綺麗で真っ白な歯を想像される方が多いのではないでしょうか?
セラミックは華やかでゴージャスなイメージがあるため、良い面ばかりがメディアに取り上げられますが、セラミックにはもちろんデメリットも存在します。
芸能人の歯に憧れてあまり下調べをせずにセラミック治療を行っていまい、後々セラミックに変えたことを後悔するというのは決して珍しいことではないのです。
当記事では、セラミックを検討中の方に向けて、セラミック歯のメリット・デメリットやセラミックを入れる前の事前チェック、後悔しない対策についてご紹介していきます。
セラミック治療をするメリット
まずは、セラミック治療をすることで得られるメリット、良い面を見ていきましょう。
セラミックは白くて綺麗な歯に変えられるイメージが強いですが、それだけではありません。ここではセラミック治療をするメリットを4つご紹介していきます。
セラミック治療のメリット|①白く美しい歯が手に入る
セラミック治療の1番大きなメリットはやはり白くて美しい歯が手に入るところでしょう。
セラミックの種類にもよりますが、歯本来の自然な白さにすることや芸能人のような真っ白な歯にできる、歯科医院などで虫歯治療の際に使用されるレジンよりも天然歯のような審美性を作り出すことができます。
白い歯を手に入れることで自然と笑顔が増えることも多く、黄色い歯がコンプレックスだった方でも人前で思い切り笑えるようになるというメリットもあります。
セラミック治療のメリット|②見た目が良くなる
セラミック治療をすることで以前の歯並びよりも綺麗になるため、見た目が良くなります。
初対面では第一印象が最初の3~5秒で決まると言われており、その時相手の目に入る歯並びは第一印象の良し悪しに大きく左右します。
つまり、現在歯並びや歯の着色を気にしている方は、セラミック治療を行うことで見た目が大きく変わり、男女問わず良い印象を与えられる可能性が高まります。
セラミック治療のメリット|③レジンよりも長持ちする
セラミック治療は銀歯やレジンの治療に比べて長持ちします。
それだけではなくセラミックは白さも他の治療法より長く維持することができるのです。セラミックの使用状況に左右はされますが、1度の施術で10年近く持続させることが可能です。
定期健診やメンテナンスをこまめに行うことで20年近くセラミックを維持することも可能です。
セラミック治療のメリット|④歯茎が着色しない
セラミック治療は金属を使用しない治療法のため、金属の溶け出しによる歯茎の着色がありません。
そのため、金属アレルギーを持つ方でも安心して施術を受けることができるのです。
歯茎以外にも、セラミック歯はレジンや銀歯よりも歯の汚れが付きにくく、二次虫歯や歯周病になりにくいという特徴もあります。しかし、絶対に虫歯にならないというわけではないため、毎日の歯磨きや定期的なメンテナンスはこれまで通り行いましょう。
セラミック治療をするデメリット
セラミックはメリットだけではなく、同じようにデメリットも存在します。
このデメリットを知らずに勢いでセラミック歯に変えてしまい、後悔するというパターンは良くあるため、デメリットもしっかり理解した上でセラミック歯を検討しましょう。
ここでは、セラミックのデメリットを5つご紹介します。
セラミック治療のデメリット|①歯を削ることになる
セラミックに変えるためには歯を削ることになります。
歯を削る行為自体は虫歯治療の時に経験がある方も多いと思いますが、セラミック治療では健康な歯を削ることになるため、本来削る必要の無い歯まで削らなくてはなりません。
大部分をセラミックに変更する場合は多くの歯を削ることになるため、1度セラミックに変えてしまうと元の歯に戻すことはできなくなります。
セラミック治療のデメリット|②費用が高額
セラミック治療は保険適用外のため、治療費が高額です。
セラミックの中には保険適用のものや比較的安価なものもありますが、有名人のような白い歯を作る場合はトータル100万円を超えることも珍しくありません。
保険適用外治療ということを知らずにセラミック歯に変更して、請求額をみて後悔するという方も稀にいらっしゃるため、セラミック治療をする前は必ず歯科医院と入念なカウンセリングを行いましょう。
セラミック治療のデメリット|③歯が割れることがある
セラミックは通常の歯と同様、歯が割れることや欠けることがあります。
セラミックにはアルミナやジルコニアといった素材があり、素材によって耐久性なども変わりますが、最も強い耐久性があるジルコニアでも強い衝撃などを与えることで割れることはありえます。
そのため、セラミックに変えたとしても通常の歯のように丁寧に扱うことが大切になってきます。
セラミック治療のデメリット|④永久的なものではない
セラミックは1度の治療で一生持つと思われる方もいらっしゃいますが、永久的なものではありません。
保険が適用されるレジンや銀歯よりも耐久性はありますが、10年~20年のサイクルで作り変える必要があるのです。
作り変えの時期はセラミック治療した歯の位置や歯ぎしり、食いしばりの有無で大きく変わるため、セラミックを長く保つためには定期的に健診に通うなどの対策が必要になります。
セラミック治療のデメリット|⑤ホワイトニングができない
セラミックは歯科医院で行うホワイトニングができません。
「セラミック自体白いから必要ないのでは?」と思う方もいらっしゃいますが、セラミックでも本来の歯同様に飲食物によって着色がついてしまうことがあり、「セラミックに変えた時の色に戻したい」というお客様は多いです。
しかし、歯科医院で行うホワイトニングは天然歯を内側から漂泊して白くする施術のため、人工歯であるセラミックには効果がないのです。
定期的なクリーニングやセルフホワイトニングなどを活用して着色汚れを落とすことは可能のため、白い状態を維持したい方は歯のクリーニングやセルフホワイトニングを検討してみましょう。
セラミックの種類
ここまでセラミック歯のメリットとデメリットをご紹介してきましたが、セラミックにはいくつかの種類があることはご存じでしょうか?
セラミックの中には耐久性に優れたものや保険適用でリーズナブルに作れるものなどがあり、ご自身の用途によって最適なセラミックは異なります。
ここでは、代表的なセラミックを4種類ご紹介します。
セラミックの種類①オールセラミック
オールセラミックは一般的なセラミックで、セラミックの中で最も審美性が高く白く美しい歯を作ることができます。
特徴 | 一般的なセラミックで、100%セラミックスできている |
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メリット | 審美性が高く、白くて透明感のある歯が手に入る |
デメリット | 高額 |
こんな方におすすめ | 高くても良いから白くて美しい歯を手に入れたい方 |
白くて綺麗な歯に変更できる反面、費用が高額となってしまいます。
そのため、費用が高くなっても良いから芸能人のような白くて美しい歯を手に入れたいという方におすすめです。
セラミックの種類②メタルボンド
メタルボンドはオールセラミックが一般的になる前に主流だったセラミックで、中を金属で作成し、その外側をセラミックで覆うことで耐久性のあるセラミックが作れます。
特徴 | 中は金属だが見える部分はセラミックを使用 |
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メリット | 強度に優れている |
デメリット | 金属アレルギーの方は受けられない |
こんな方におすすめ | 強度の強いセラミックを求めている方 |
メタルボンドは金属を使用するため、金属アレルギーをお持ちの方は施術を受けることができません。
そのため、金属アレルギーを持っていなく強度の強いセラミックを求めている方におすすめです。
セラミックの種類③ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、レジンとセラミックを煉り合せたものでセラミック歯を作成し、一部の歯では保険が適用されるため安価にセラミックを作ることができます。
特徴 | レジンにセラミックを練り込んだもの |
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メリット | 歯によっては保険適用になるため安い |
デメリット | 耐久性や審美性は劣る |
こんな方におすすめ | とにかく安くセラミックにしたい方 |
リーズナブルにセラミック歯が作れる反面、100%セラミックではないため耐久性や審美性は他のセラミックに比べて劣ります。
そのため、耐久性や審美性よりも安さを求めている方におすすめです。
セラミックの種類④ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックはジルコニアとセラミックを掛け合わせたもので、金属不使用で優れた強度を持つセラミック歯です。
特徴 | ジルコニアとセラミックを掛け合わせたもの |
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メリット | 金属を使わずに優れた強度がある |
デメリット | 研磨や調整が難しく費用も高め |
こんな方におすすめ | 金属不使用で耐久性のあるセラミックをお求めの方 |
金属アレルギーの方でも施術を行うことができますが、研磨や調整が難しく歯科医院の腕に左右される場合があります。
そのため、金属不使用で耐久性のあるセラミックをお求めの方におすすめです。
ちょっと待って!セラミックで後悔しないための事前チェック
セラミックは基本的にどのような方でもできる治療ですが、以下のような症状がある方は施術を慎重に行う必要があります。
・歯ぎしりのくせがある
・食いしばりのくせがある
・歯列矯正を検討している
・できるだけ安くセラミック治療をしたい
セラミックを行う前は虫歯や歯列矯正などを全て完治してから行うことをおすすめします。
また、歯ぎしりや食いしばりのくせがある方はセラミックを傷つけてしまい、早く交換することになってしまうなど治療費がさらに増えることも考えられます。
もし「白い歯に変えたい」という目的でセラミックを検討している方は、セラミックよりも安く白い歯にできるホワイトニングも検討してみましょう。
1度セラミックに変えてしまった歯を通常の歯に戻すことはできません。セラミックに変更する際は歯科医師の方と入念なカウンセリングを行い、治療後に後悔しないよう慎重に進めることをおすすめします。
セラミック歯を後悔しないための対策方法
セラミック歯に変えたあと後悔しないためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか?
しっかりと対策を講じることで、後悔することなく素敵なセラミックライフを送ることができますよ♪
最後にセラミック歯を後悔しないための対策方法を3つご紹介します。
後悔しない対策法①定期メンテナンスに行く
セラミックに変えた後でも定期的に歯科医院などでメンテナンスに行きましょう。
定期メンテナンスに行くことで現在のセラミック歯の状態や嚙み合わせなどを調べることができ、虫歯の早期発見もできます。
セラミックは虫歯になりにくいことは事実ですが、虫歯や歯周病にならないわけではないため、早期発見することでセラミックを長持ちさせることにも繋がります。
メンテナンスの頻度としては2~3か月に1度、1年に4~5回を目安に行くことをおすすめします。
後悔しない対策法②マウスピース
寝ている間の歯ぎしりや食いしばりからセラミック歯を守るためにマウスピースを使用しましょう。
マウスピースを活用することで歯ぎしりや食いしばりの力を分散し、セラミック歯の消耗を抑えることができます。
マウスピースは歯科医院でしっかりと歯の形状に沿ったものが作成できるため、自分の歯にフィットするオーダーメイドのマウスピースを作成することができます。
歯ぎしりや食いしばりはセラミック歯が割れる原因にもなるため、自覚症状がある方も無い方もマウスピースでセラミック歯を保護することをおすすめします。
後悔しない対策法③セルフホワイトニング
セラミック歯の着色汚れやクリーニングをする際はセルフホワイトニングを利用しましょう。
セルフホワイトニングは、食品などに含まれる酸化チタンという安全な成分を歯に吹きかけて着色汚れを落とすホワイトニングで、セラミック歯の方でも利用することができます。
通常のホワイトニングのような強い薬剤を使用しないため痛みがなく、短時間で着色汚れを落としてセラミック歯に変えた時と同じような歯の白さに戻すことができます。
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セラミック歯に後悔する前に!メリットデメリットや事前チェック|まとめ
今回は、セラミック歯に後悔してしまう前に事前に抑えておきたいセラミック歯のメリット・デメリットや事前チェックをご紹介しました。
重要なポイントをもう1度おさらいします。
・セラミック歯は割れることがある
・歯ぎしりや食いしばりがある方は慎重にセラミック歯を検討する
・セルフホワイトニングならセラミック歯でも着色汚れを落とせる
セラミック歯は白くて綺麗な歯が手に入る反面、費用が高額で割れや欠ける可能性もあるため、定期的なメンテナンスが必要になります。
また、セラミック歯は虫歯や歯周病になりにくいものの、絶対にならないわけではありません。毎日の歯磨きや定期的な歯のクリーニングはセラミックに変えた後でも変わらず行うようにしましょう。
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セラミックに変えた後、着色汚れが来なってきた場合は、ぜひ、ホワイトニグカフェにお越しください。

歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2020年7月〜ホワイトニングカフェ札幌駅前店に勤務。