歯肉炎になる原因とは?おもな症状や対策方法について解説
更新日:2023年11月08日/ 公開日:2023年08月30日
歯磨きをしている際などに歯茎が赤く腫れていることや血が出ていることに気づいて、何か口腔トラブルが起きているのではないかと心配になっている方もいるのではないでしょうか。
歯茎の腫れや赤み・出血などは歯肉炎を引き起こしている可能性が高く、そのまま放置していると歯周炎や歯槽膿漏などに発展しかねません。
そこでこの記事では歯肉炎になる原因やおもな症状に加えて、対策方法などについて解説していきます。
歯肉炎とは?どんな症状が現れる?
歯肉炎とは歯周病の1つであり、歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏などの総称が「歯周病」です。
歯肉炎は文字どおり歯肉(歯茎)が炎症を起こしている状態で、歯周病のなかでは初期段階といえます。
歯肉炎のおもな症状としては冒頭でもお話ししたとおり「歯茎の腫れ・赤み・出血」などが挙げられ、歯磨きやフロスを使ったときのほか固い食べ物を噛んだときなどに出血するケースが多いです。
歯肉炎の症状が進行すると歯周炎になる
歯肉炎は歯周病の初期段階ということでしたが、症状の進行度に応じて「歯肉炎→歯周炎→中等度歯周炎→重度歯周炎(歯槽膿漏)」といったように名称が変わります。
歯肉炎を放置していると次第に歯茎の炎症が広がって歯周炎に発展し、歯を支える歯槽骨や歯根膜が溶けて破壊が始まるため放置は禁物です。
さらに症状が進行して中等度歯周炎になると、歯槽骨が破壊されることによって歯のグラつきや血・膿が出るようになります。
歯周炎の症状がさらに進行すると歯槽膿漏になる
中等度歯周炎からさらにもう1段階症状が進行した状態を「重度歯周炎」と呼びますが、歯槽膿漏という呼び方が一般的です。
歯槽膿漏になると歯槽骨のほとんどが破壊されてしまっているため、歯の根元がむき出しになります。
そのまま放置し続けるとやがて歯が抜け落ちるため、できるだけ早く歯医者さんに足を運んで治療を受けなければなりません。
歯肉炎の原因として挙げられるものとは?
歯槽膿漏になると歯が抜け落ちることもある歯周病ですが、その初期段階である歯肉炎は何が原因で起こるのでしょうか?
歯肉炎の原因としては、おもに以下のようなものが挙げられます。
②ドライマウス
③ホルモンバランスの変化
④ビタミン不足
⑤薬剤の副作用
このように歯肉炎はさまざまなことが原因でなるため、原因を把握したうえで適切な方法で対処していかなくてはなりません。
ここでは、上記で挙げた5つの原因について詳しく確認していきましょう。
歯肉炎の原因①歯垢に含まれる細菌
歯肉炎のおもな原因は蓄積した歯垢に含まれる細菌にあるといわれており、歯の表面に付着した細菌が増殖すると乳白色の塊(歯垢)になります。
歯垢1mgあたり約1億個もの細菌が存在しており、この細菌が歯肉に刺激を与えることで歯茎の炎症・腫れ・出血を引き起こします。
蓄積された歯垢を放置していると歯石になりセルフケアでは落とせなくなるため、普段からしっかりと歯磨きを行なうようにしましょう。
歯肉炎の原因②ドライマウス
ドライマウスとは唾液の分泌量が減って口腔内が乾いた状態のことを指し、ストレス・加齢・薬の副作用のほか過度なアルコール摂取が原因として挙げられます。
ドライマウスになると口腔内で細菌が増殖しやすい状態になるため、歯肉炎を引き起こすリスクを高めかねません。
歯肉炎の原因③ホルモンバランスの変化
歯肉炎の原因にはホルモンバランスの変化も挙げられ、特に女性は妊娠・出産などでホルモンバランスが変化しやすく、歯肉炎の原因菌の1種である「プレボテラ・インターメディア」が増殖しやすくなります。
また思春期に起こるホルモンバランスの変化も影響するため、歯肉炎は性別に関係なく起こるものです。
歯肉炎の原因④ビタミン不足
稀有な例ではありますがビタミン不足が原因で歯肉炎を引き起こすケースもあり、例えばビタミンCが不足すると歯茎の炎症・出血が起こりやすくなります。
さらにビタミンBの1種である「ナイアシン」が不足すると、歯茎以外にも舌や口腔内の粘膜が炎症を起こして歯肉炎に発展することも少なくありません。
歯肉炎の原因⑤薬剤の副作用
上記以外にも服用している薬剤の副作用が歯肉炎の原因になる場合があり、以下の薬剤は歯茎組織の過剰増殖をもたらすことがあるとされています。
・アレビアチン
・ジフェニルヒダントイン
・ニフェジピン(アダラート)
・ベラパミル(ワソラン)
・ジルチアゼム(ヘルベッサー)
・ニカルジピン(ペルジピン)
・シクロスポリンA
歯茎組織の過剰増殖によって歯垢が除去しにくくなって、歯肉炎を引き起こしやすい口内環境を作ってしまう恐れがあります。
重症化する前に!歯肉炎の対策方法を確認しよう
歯肉炎を放置すると歯槽膿漏など重症化してしまうリスクがあるため、その前にしっかりと対策して予防しておきたいところです。
ここからは、歯肉炎の対策・予防方法について紹介していきます。
歯肉炎の対策方法①入念にケアを行なう
上記でも解説したように歯肉炎のおもな原因は蓄積された歯垢にあるため、普段から入念なケアを行なうことが大切です。
隅々までしっかりとブラッシングするのはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなども使ってケアすることをおすすめします。
また殺菌作用のあるマウスウォッシュを使って細菌を除去すれば、口腔内を清潔な状態に保つことができるため歯肉炎予防につながるでしょう。
歯肉炎の対策方法②生活習慣の改善・ストレス解消
不規則な生活習慣を送っているとストレスにつながりやすく、ストレスが原因でドライマウスを引き起こして歯肉炎リスクを高めることになりかねません。
またお酒の飲み過ぎはドライマウス以外に中途覚醒や早朝覚醒の原因になり、睡眠の質を下げて心身が休まらないため注意が必要です。
ほかにも喫煙は歯茎組織への血液や栄養の流れを悪くさせ、感染症を引き起こしやすい状態になるため、ストレス解消に加えて可能な範囲で減酒・減煙にも努めるとよいでしょう。
歯肉炎の対策方法③歯医者さんに相談する
薬剤の副作用によって歯肉炎を起こしている可能性がある場合は、歯医者さんに相談して指導を受けながら適切な処置を受けなければなりません。
場合によっては薬剤を処方した医師とも相談しながら、使用している薬剤の服用を見直す必要性もあるでしょう。
また歯医者さんでクリーニングを受けることも歯肉炎予防につながるため、定期的に通って清潔な口腔内を維持するのもおすすめです。
歯肉炎予防にはホワイトニングカフェのホームケアがおすすめ
歯肉炎予防には、セルフホワイトニング専門店「ホワイトニングカフェ」のオリジナルホームケア商品「WHITENING CAFE home」をご利用ください。
WHITENING CAFE homeのマウストリートメントは、エナメル質の傷を修復して歯の表面を滑らかにすることが可能です。
さらに再石灰化を促すことによって虫歯予防効果が期待できるだけでなく、再結晶化により透明感のある美しい歯へと導きます。
配合成分であるコラーゲンは歯茎にハリを与えてくれるため、歯茎下がりはもちろん歯肉炎をはじめとした歯周病予防効果も期待できる製品です。
マウストリートメントに加えて、WHITENING CAFE homeの商品ラインナップの1つ「トゥースペースト(歯磨き粉)」は、歯を白くするほかに以下のような効果が期待できます。
歯のヤニの除去 | 歯垢除去 | 歯石の沈着予防 |
口内の浄化 | 口臭予防 | 虫歯予防 |
※ブラッシングによる
歯垢・歯石が蓄積しないようにしっかりとブラッシングすることで、歯肉炎をはじめとした歯周病予防が可能なため、マウストリートメントと併用するのがおすすめです。
WHITENING CAFE homeについてもっと知りたいという方は、ぜひ以下のページから詳細をご確認ください。
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歯肉炎を引き起こす原因やおもな症状・対策方法まとめ
歯肉炎を引き起こす原因には、おもに以下が挙げられます。
・ドライマウス
・ホルモンバランスの変化
・ビタミン不足
・薬剤の副作用
一般的には磨き残しなどによって歯垢が蓄積し、歯垢内に存在する細菌が歯肉に悪さをすることが原因といえるでしょう。
歯肉炎対策としては普段の歯磨きなどのケアを入念に行なうことに加えて、生活習慣の改善やストレス解消も大切です。
すでに歯茎の腫れ・赤み・出血などがみられる場合は、歯医者さんで診てもらって適切な治療を受けましょう。
事前に歯肉炎を予防したい場合は、ホワイトニングカフェのオリジナルホームケア商品「WHITENING CAFE home」を使って、セルフケアを行なうことをおすすめします。

歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。