虫歯の見分け方とは?虫歯の症状・進行具合別に治療方法も解説
更新日:2022年12月26日/ 公開日:2022年12月02日
「食事のたびに歯に痛みを感じる」
「歯磨きをしていたら、歯に黒い穴が空いていた…」
など、普段の生活の中で「もしかして虫歯かも?」と不安に思ったことのある方も多いでしょう。
この記事では虫歯の症状や進行具合別に虫歯の見分け方をお伝えします。
毎日の歯磨きにセルフチェックの習慣を取り入れて、虫歯のない健康な歯を手に入れましょう。
虫歯は自分で見分けられる?虫歯のセルフチェック方法!
この記事を読んでいる方の中には「虫歯って自分で見分けられるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
虫歯になると歯に痛みが生じたり黒い穴があいたりするため、セルフチェックで見分けることはそこまで難しいことではありません。
ここでは、虫歯の見分け方を2つご紹介します。
虫歯の見分け方|①痛みが持続する
歯の中心部には「歯髄」と呼ばれる神経が通っており、外部からの刺激を痛みとして伝える役割をになっています。
熱いものや冷たいものを食べると痛みを感じたり、ズキズキとした痛みが持続したりする場合は虫歯の可能性が高いでしょう。
知覚過敏も同じような痛みを感じますが、その症状は一過性であることがほとんどです。
ズキズキとした痛みが慢性的に続くようであれば、虫歯を疑い歯科医院を受診してください。
虫歯の見分け方|②歯に黒い穴があく
歯に黒い穴が空いている場合は虫歯の可能性が高いため、早急に歯科医院で治療を受けましょう。
前歯の裏などに黒い点がある場合は、茶渋などの汚れ(ステイン)や歯石が付着している可能性も考えられます。
ステインや歯石であった場合も放っておくと歯周病をはじめとしたさまざまなトラブルに繋がるため、定期的に健診やクリーニングを受けることが大切です。
【症状別&進行具合別】虫歯の見分け方と治療方法
虫歯の進行は「CO」「C1」「C2」「C3」「C4」の5段階に分けられ、それぞれに特徴や見分け方のコツがあります。
ご自身の虫歯の状況や見分け方を正しく把握し、歯科医院で適切な治療を受けましょう。
症状別見分け方|①虫歯の初期段階「CO」
虫歯の初期段階で、歯の溝に黒ずみがみられる状態を「CO」と言います。
歯の表面にあるエナメル質では、虫歯菌が出した酸によってカルシウムやリン酸イオンが溶け出す「脱灰」と、唾液に多く含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンによって歯を修復する「再石灰化」が繰り返し行われています。
「脱灰」が起こってもすぐに「再石灰化」によって修復されれば虫歯になることはありませんが、脱灰と再石灰化のバランスが崩れてしまうと虫歯の初期段階である「CO」となります。
「CO」と診断された場合は、クリーニングによって細菌や汚れを隅々まで取り除いた後、フッ素コーティングによって「再石灰化」を促します。
その後虫歯の進行が見られなければ、追加の治療は必要ありません。
症状別見分け方|②歯の表面に穴が開く「C1」
「CO」の状態を放置していると、歯の表面にあるエナメル層に小さな穴があきはじめ「C1」となり進行具合によっては歯を削ることもあります。
治療法については基本的に「CO」と同じですが、エナメル層に穴があいている分、こまめな経過観察が必要です。
鏡の前で口を開けた際、歯に黒い穴が空いている場合は「C1」と判断して良いでしょう。
症状別見分け方|③痛みやしみを感じる虫歯「C2」
「C1」がさらに進行すると、エナメル層が溶けて細菌が象牙質に到達する「C2」という状態になります。
熱いものや冷たいものを食べると歯が痛い場合や、歯を叩くとしみるような鋭い痛みを感じる場合は「C2」まで進行していると考えて良いでしょう。
「C2」以降はクリーニングなどのメンテナンスで治すことができないため、歯科医院で象牙質を削り詰め物をする必要があります。
保険診療では、金銀パラジウム合金の銀色の詰め物やプラスチック製のレジンなどが用いられます。
症状別見分け方|④激しい痛みが伴う虫歯「C3」
細菌が「歯髄」と呼ばれる神経まで到達すると「C3」という状態になり、より激しい痛みを感じるようになるでしょう。
歯科医院で虫歯が進行した歯の神経を取り除き、レジンや銀歯などの被せ物をして修復します。
症状別見分け方|⑤歯が溶けている状態「C4」
「C4」まで虫歯が進行すると、歯茎から出ている歯はほとんど溶けてしまい痛みを感じなくなります。
痛みがないからといってそのまま放置していると、細菌が歯の根っこにまで到達し炎症を起こして膿が溜まってしまいます。
口臭が酷くなるだけではなく、免疫機能が低下し「脳梗塞」や「心筋梗塞」といった重篤な疾患を引き起こす可能性があるため、必ず治療を受けるようにしましょう。
治療方法は基本的には抜歯となりますが、歯根部が残っていればそれを土台として被せ物で修復することもあります。
被せ物や白い詰め物の下の虫歯の見分け方は?
被せ物や白い詰め物の下にある歯が、知らない間に虫歯になっていることもあるでしょう。
被せ物や白い詰め物の下にある虫歯は外からでは見分けることができないため、レントゲンを撮影して判断します。
レントゲンでは硬いところほど白く、柔らかいところは黒く写し出されます。
そのため、酸によって歯が溶けてしまっている虫歯はレントゲンに黒く写り、被せ物や白い詰め物の上からでも見分けることができるのです。
虫歯かも?と思ったら早めに歯科医院の受診を|まとめ
「CO」などの初期段階であれば、歯を削らずに歯垢や汚れを取るだけで症状を改善することができるため「虫歯かもしれない」と思ったら早めに歯科医院を受診しましょう。
もちろん、虫歯を予防し健康な歯を守るためには毎日の歯磨きが欠かせません。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2020年7月〜ホワイトニングカフェ札幌駅前店に勤務。