歯の黄ばみは生まれつきなこともある?原因や対策方法を解説
更新日:2023年11月08日/ 公開日:2023年09月27日
みなさんのなかには、最近になって歯の黄ばみが気になりはじめたという方もいると思いますが、なかには生まれつき歯が黄色い方も珍しくありません。
歯に黄ばみが生じている原因にはさまざまなものが挙げられるなかで、生まれつき歯が黄ばんでいる場合はどのようなことが原因なのでしょうか?
そこでこの記事では生まれつき歯に黄ばみがある原因や、対策方法について解説していきます。
生まれつき歯に黄ばみがある原因とは?
生まれつき歯に黄ばみが生じる原因としては、おもに「もともとの歯の色味」である場合と「抗生物質による副作用」によって生じる場合の2つです。
また歯の黄ばみは生まれつき以外の原因の場合もあるため、併せて確認していきましょう。
生まれつき歯に黄ばみがある原因①もともとの歯の色味
歯の色味は、歯の表面を覆うエナメル質の下層にある象牙質の色で決まるといわれています。
エナメル質は半透明をしていますが、実際には肌や髪の毛・瞳の色と同様に1人ひとり異なり、人によって黄色味が強い方も少なくありません。
ほかにも「エナメル質形成不全」といって、エナメル質の形成が正常に行えなくなる先天性の病気だと歯に黄ばみが生じるケースもあります。
生まれつき歯に黄ばみがある原因②抗生物質の副作用
生まれつき歯に黄ばみがある場合、テトラサイクリン系の抗生物質によって変色を引き起こしている可能性も考えられるでしょう。
テトラサイクリン系抗生物質は、昭和40年代ごろに百日咳やマイコプラズマ肺炎の治療薬として普及したものです。
母胎期や幼少期にテトラサイクリン系抗生物質を多量に摂取すると、歯に黄ばみが現れる「テトラサイクリン歯」になる可能性があります。
テトラサイクリン歯は日光に当たるとより着色が濃くなることがあり、その場合は褐色など濃い色や縞模様が現れるケースもあります。
そのほか生まれつき以外の歯に黄ばみがある原因
歯に黄ばみが生じる原因としては、生まれつき以外にもさまざまなものがあります。
例えば過度なブラッシングや加齢にともなってエナメル質がすり減り、その下層にある象牙質の色が透けて黄ばんで見えるようになるケースも多いです。
さらに虫歯治療で神経を取った場合には徐々に黒ずんでくることがあり、加えて詰め物や金属の変色によって歯が黄ばんで見えるケースもあります。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法はある?
テトラサイクリン歯など生まれつき歯に黄ばみが生じている場合、白くする方法はあるのか不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法としては、以下のようなものが挙げられます。
・ラミネートベニア
・ダイレクトボンディング
・ティーシーズ
・セラミッククラウン
・デュアルホワイトニング
ここからは、それぞれの対策方法について確認していきましょう。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法①マニキュア
歯のマニキュアとは歯を削らずに歯を白くできる治療方法で、テトラサイクリン歯のような濃い色の歯でも1日で白くできます。
歯のマニキュアはホワイトニングで白くならない歯、神経のない歯、テトラサイクリン歯、人工の歯でも白くできるのが特徴です。
生まれつきの歯の黄ばみを白くしようと思った場合、一般的には歯を削ってセラミックにしなければなりません。
しかし歯を削ることに抵抗がある方もいるため、削る前に1度歯のマニキュアを試すのもよいでしょう。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法②ラミネートベニア
ラミネートベニアとは歯の表面を少しだけ削って、歯の色をした薄い板を貼り付けて見た目を改善する方法を指します。
以前まではプラスチック(レジン)を使用するのが一般的でしたが、プラスチックは柔らかく水を吸う性質があるため、変色や表面の摩耗を起こしやすいという問題がありました。
近年ではプラスチックの代わりにセラミック(ポーセレン)を用いたラミネートベニアが主流となり、天然の歯に近い色や光沢を実現可能です。
変色や表面の摩耗を起こすことはほとんどありませんが、大きな虫歯のある場合など歯の表面に接着しにくいケースや、歯ぎしりや噛みしめる癖のある場合に割れる可能性があります。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法③ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングとはレジンを歯の表面に塗り重ねることによって、歯の色や形を整える治療方法です。
歯を白くすることはもちろん「歯の表面を滑らかにする」「歯と歯のすき間を詰める」といったこともできます。
短時間で修復ができるほか天然の歯の色を再現可能なため、見た目の美しさに焦点を当てた審美治療のなかでも比較的取り組みやすい方法といえるでしょう。
さらに小さな虫歯を削った後にダイレクトボンディングを行なえば、治療痕がわからないほど自然な見た目にすることが可能です。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法④ティーシーズ
ティーシーズとは「デンタルサロン・プレジール」が独自開発した歯の見た目を改善する治療法を指します。
歯の表面に薄い創作歯を付け爪のように貼り付けて、歯の色や形・歯並びの問題を解消することが可能です。
創作歯は1人ひとり型取りした歯型に沿って専任の歯科技工所で制作するため、テトラサイクリン歯など生まれつきの歯の変色はもちろん、歯並びや歯の隙間の修正、欠けた歯の補正なども期待できます。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法⑤セラミッククラウン
セラミッククラウンとはセラミック素材でできた被せ物のことで、「オールセラミック」「ジルコニア」「メタルボンド」といった種類があります。
セラミッククラウンは歯の白さを自分で決めることができ、きれいな歯に仕上げられるのが特徴です。
また変色しにくいことに加えてセラミック素材は汚れやプラークが付着しにくいため、歯周病や虫歯の再発予防につながるといったメリットがあります。
一方で自分の歯を削らなければならないことや、割れることがある点はデメリットといえるでしょう。
生まれつきの歯の黄ばみを解消する方法⑥デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」を組み合わせて行なうホワイトニング方法のことです。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの特徴について、以下にまとめました。
オフィスホワイトニング | ホームホワイトニング |
---|---|
歯科医院で行なうホワイトニング方法で、即効性があり施術を行なった当日に効果を実感しやすい点が特徴。 過酸化水素を主成分としたホワイトニング薬剤を歯に塗布し、光を照射して歯の色を白くする。 |
自宅で行なうホワイトニング方法で、ゆっくりとホワイトニング薬剤を浸透させるため、歯の内部から黄ばみを解消できる。 過酸化尿素を主成分としたホワイトニングジェルを流し込んだマウスピースを毎日2時間ほど歯に装着して歯の色を白くする。 |
上記のように特徴が異なる2種類のホワイトニングを組み合わせて歯の表面と内側にアプローチできるため、テトラサイクリン歯の変色でも白くすることが期待できます。
歯の黄ばみが着色汚れの場合はホワイトニングカフェにお任せ
生まれつきではなく着色汚れやタバコのヤニなどが原因で歯の黄ばみが生じている場合は、セルフホワイトニング専門サロン「ホワイトニングカフェ」がおすすめです。
テトラサイクリン歯など生まれつきの歯の黄ばみに関しては白くすることが難しいですが、飲食物やタバコによる歯の黄ばみであれば白い歯を目指せます。
ホワイトニングカフェのセルフホワイトニングは、専用のホワイトニング溶液を歯に塗布したあとLEDライトを照射することで歯の表面に付着した着色汚れを落とす方法です。
そのため歯本来の自然な白さを取り戻せるだけでなく、ホワイトニング溶液には安全性の高い成分を使用しているため施術の際に痛みが生じることもありません。
今なら初めての方限定でWホワイトニング1回4,980円が初回分0円になるキャンペーンや、学生の方限定の学割メニューなども用意しているため、この機会にぜひホワイトニングカフェのセルフホワイトニングをご利用ください。
生まれつき歯に黄ばみがある原因と対処方法まとめ
生まれつき歯に黄ばみがある原因としては、もともとの歯の色味である場合とテトラサイクリン系抗生物質による変色を起こしている場合が挙げられます。
上記のような生まれつき歯が黄ばんでいる場合は、マニキュア・ラミネートベニア・ダイレクトボンディング・ティーシーズ・セラミッククラン・デュアルホワイトニングといった選択肢のなかから、自分に合った方法で治療等を受けることで歯を白くできるでしょう。
しかし飲食物やタバコによる着色汚れが原因の場合は、セルフホワイトニングでも十分に白い歯を目指せるため、生まれつき歯が黄ばんでいるわけではない方はまずホワイトニングカフェのセルフホワイトニングを行なってはいかがでしょうか?

歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。