食後すぐの歯磨きは大丈夫?適切なタイミングや回数とは
更新日:2022年02月07日/ 公開日:2022年02月07日
歯磨きをしている際に、ふと「歯はいつ磨いたほうがいいのだろう」と疑問に思ったことはありませんか?
歯磨きのタイミングは食後と言われていますが、一言で「食後」と言っても人によってその捉え方はさまざまです。
そこで今回は、「大切な歯を守る」という観点から歯磨きの適切なタイミングや回数についてご紹介します。
食後すぐの歯磨きは良くないの?
子どもの頃、両親から「食べたらすぐに歯を磨きなさい」と言われて育った方も多いでしょう。
ところが最近、食後すぐに歯磨きをすると歯の表面を傷つけてしまう恐れがあるため、一定の時間を置いてから歯を磨いた方がいいという話がメディアで取り上げられ話題になりました。
これは一体、本当なのでしょうか
実は食後の歯磨きのタイミングについては専門家の中でも意見が分かれるポイントで「食後すぐの歯磨きはよくない」と考える歯医者さんもいれば、「食後すぐに磨いても問題ない」と答える歯医者さんもいます。
食後すぐの歯磨きが歯の表面を傷つけるという論文も
人間の口腔内は、普段は中性に保たれているのですが、食事をすると一気に酸性になります。
「歯の象牙質」の酸に対する抵抗性について調べた論文によると、炭酸飲料に歯の象牙質の断片を浸したところ、象牙質が溶け出して弱くなるというデータが得られたそうです。
一般的な炭酸飲料は酸性であるため、この実験は、炭酸飲料を飲み口の中が酸性に傾くと、歯の象牙質が溶けて傷つきやすくなることを示しています。
もちろん、世の中の全ての食べ物が炭酸飲料のような酸性の強いものばかりではありませんが、食後すぐの口腔内は、通常よりもデリケートな状態であることは間違いなさそうですね。
小児歯科では食後すぐの歯磨きが推奨されることも
その一方で「食後すぐの歯磨きは良くないから…」と、歯磨きをしないまま眠っては本末転倒です。
特に子どもは満腹状態になると眠気が誘発されすぐにウトウトとしてしまうので、歯医者さんの中でも小児歯科を担当している先生は、食後すぐの歯磨きを指導する方が多い傾向にあります。
時間にこだわるあまり、歯磨きのタイミングを逃してしまうなら、食後すぐに歯を磨いた方が虫歯のリスクを軽減できるとも言えるでしょう。
【食後の歯磨き】適切なタイミングと回数は?
先ほど、食後すぐに歯を磨くのではなく、歯が本来の硬さに戻るまで待ってから磨いたほうが良いとお伝えしましたが、具体的には何分くらい待てば良いのでしょうか?
歯磨きの適切なタイミングや1日あたりの回数が分かれば、毎日のブラッシングにも一層力が入るはずです。食後の歯磨きにおいて、押さえておきたい大切なポイントをご案内していきます。
歯磨きの最適なタイミングは食後30分以降
先ほど「食後すぐの口腔内は酸性で、歯の象牙質が弱く傷つきやすい状態になっている」とお伝えしましたが、実は人間の唾液には、菌を抑制し酸性になった口腔内を30分ほどで中性に戻す働きが備わっています。
こうした唾液の働きを阻まないためにも、歯磨きは歯が本来の硬さに戻る食後30分以降のタイミングがベストだと言えるでしょう。
生活スタイルは人によって異なりますが、「朝はバタバタして時間がない」という方は少し早めに起きたり「夜に歯磨きをしないまま眠ってしまう」という方は歯磨きの時間を決めたりしながら、上手に食後30分以降の歯磨きを取り入れてみてください。
歯磨きの最適な回数は1日に2回以上
最も理想的なのは毎食ごとに歯を磨くことですが、どれだけ忙しくても1日に2回は歯磨きの習慣をつけたいところです。
特に夜寝ている間は、起きている時よりも唾液が分泌されにくいため、菌の繁殖がより活発になっています。その状態で朝食を食べると、食べカスや唾液がエサとなりさらに菌が繁殖してしまい、虫歯や歯周病などあらゆるお口のトラブルを引き起こしてしまいます。
1日かけて付いた食べカスや細菌を落とすためには、夕食後の歯磨きも1本1本丁寧に磨くことが大切です。
災害時にも役立つ! 食後に歯磨きができない時の対処法
「職場に歯ブラシを持って行けない」
「外出先で歯磨きができる場所がない」
など、昼食後に歯磨きができない場面も多くあります。
そんな時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?
ここでは「キシリトール入りのガムを噛む」「水やお茶を飲む」「ガーゼや綿棒で汚れを取る」の3つの項目に分けて対処法をご紹介していきます。
これらは、日常づかいのほかに災害時のオーラルケアにも役立つアイテムです。
避難所生活などハブラシがない場面でも、口の中の水分量をキープできれば、さまざまな感染症を予防できるでしょう。
対処法|①キシリトール入りのガムを噛む
歯磨きができない日には、キシリトール入りのガムを鞄に入れて持ち歩いてみましょう。
ガムを噛むことで「だ液」の分泌が促進され、お口の中を酸性から中性に戻すことが可能です。
キシリトールは虫歯菌のエサにはなりますが、虫歯菌はキシリトールを分解できず栄養に変えることができません。
つまり、キシリトールを分解しようとする過程で無駄なエネルギーを消費させ、そのエネルギーの消費によって虫歯菌が減っていくという仕組みなのです。
ただし、キシリトール配合のガムの中には甘味料として砂糖が含まれているものもあるため、市販のガムを購入する際にはシュガーレスの表示があるものを選ぶようにしましょう。
対処法|②お水やお茶を飲む
食後にたくさんお水を飲んで、口の中がすっきりした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
歯磨きができない時には、お水やお茶を飲んで口の中に溜まった食べカスをなるべく早く洗い流す方法も効果的です。
ただし、同じお水でも炭酸水はお口の中を酸性にする働きがあるため控えるようにしてください。
対処法|③ガーゼや綿棒で汚れを取る
小さなお子さまがいる方は、まだ乳歯が生えておらず歯ブラシが使えないとお困りの方も多いかもしれません。
乳幼児の歯磨きは、いつから始めれば良いのでしょうか?
子どもの歯磨きの習慣は「乳歯が生え始めた生後6〜9ヶ月頃」を目安にするのがおすすめです。それまでは、柔らかいガーゼや綿棒を使って歯の汚れを取り、お水で口を濯がせるようにします。
ガーゼや綿棒を使った歯磨きは、小さなお子さまだけでなく大人でも活用できるので、覚えておくといざという時に安心ですよ。
食後の歯磨きで白く美しい歯を目指そう|まとめ
歯磨きのタイミングについては諸説ありますが、歯を元の硬さに戻すためにも食後30分前後は歯磨きを控えるのがおすすめです。
しかし、最も優先すべきはお口の中を常に清潔に保つことですから、夜遅い時間に食事を取った日や食後すぐに出かける予定がある場合は、食後すぐに歯磨きをした方が虫歯等のリスクが低くなるでしょう。
仕事や外出先などで歯磨きができない場合は、キシリトール入りのガムやお茶などを活用してトラブルを防ぐことも大切です。
食後の歯磨きに「WHITENING CAFE home」を取り入れませんか?
正しい歯磨きの習慣が身についてきたら、次はケア用品にもこだわって本格的なホームケアを始めてみませんか?
どれだけ髪型やメイクが素敵でも、口元から覗く歯が黄ばんでいたら、それだけで不潔な印象を与えてしまうものです。
とはいえ、世の中にはたくさんのオーラルケア用品が存在しているため、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。
「毎日の歯磨きで汚れをしっかり落としたい」
「ホワイトニング効果のある歯磨き粉を探している」
という方におすすめなのが、セルフホワイトニング専門店「ホワイトニングカフェ」が開発したオリジナルホームケア用品「WHITENING CAFE home」シリーズです。
トウモロコシ由来の酸系の洗浄成分やヒドロキシアパタイトなど、歯や歯茎に優しい成分が歯垢や着色汚れをしっかりと落とし、健やかな歯へと導いてくれます。
使い続けることで、汚れそのものが歯に定着しにくくなるので、歯の健康を見直したい方や歯磨きのモチベーションをアップさせたい方にもおすすめです。
またホワイトニングカフェでは、「痛くない・しみないホワイトニング」をスタートしやすい低価格でご提供しています。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2020年7月〜ホワイトニングカフェ札幌駅前店に勤務。