扁桃腺にできる臭い玉(扁桃膿栓)の原因と取り方・予防法は?
更新日:2024年08月16日/ 公開日:2023年01月20日
鏡で口の中を見た時に、喉の入り口にある扁桃腺に白い玉のような塊がこびりついていて「何だろう?」と驚いたことはありませんか?
その白い玉は、くしゃみや咳をした際にポロッと口から出てくることもあり、手でつぶすと下水やドブのような強烈な臭いがすることから「臭い玉(扁桃膿栓)」とも呼ばれています。
体に害のあるものではありませんが、あまりにも強い臭いを発するため「臭い玉(扁桃膿栓)をどうにかしたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、臭い玉(扁桃膿栓)ができる原因や簡単な取り方・予防方法についてご紹介します。
扁桃腺に臭い玉(扁桃膿栓)ができる原因とは?
臭い玉(扁桃膿栓)の正体は、舌の付け根の両側にある「扁桃腺」というリンパ組織に溜まった細菌やウイルスの死骸・食べかすがタンパク質と結びついてできた塊です。
扁桃腺は、口や鼻から入ってきたウイルスや細菌と戦って体内に侵入させないように体を守る役割を果たしています。
扁桃腺には広い面積で効率よくウイルスや細菌を捕獲するために小さな穴が空いており、その穴に蓄積されたウイルスや細菌が溢れて塊となって出てきたものが臭い玉(扁桃膿栓)です。
臭い玉(扁桃膿栓)は年齢や性別を問わず誰にでもできるもので、放っておくと気がつかないうちに飲み込んだり咳やくしゃみと一緒に自然と排出されたりするため、基本的には気にする必要はないと言われています。
まれに巨大な臭い玉(扁桃膿栓)が出てくることがありますが、臭い玉(扁桃膿栓)のサイズは人によって変わるため、大きいからといって何かしらの病気だというわけではないです。
なぜ巨大な臭い玉(扁桃膿栓)ができるのか、どんな人ができやすいのかは下記の記事で詳しく解説しているため、あわせて読むことをおすすめします。
扁桃腺にできた臭い玉(扁桃膿栓)の取り方は?
臭い玉(扁桃膿栓)は、手で潰さなければそれほど臭うことはありませんが、どうしても気になって「何とかして今すぐ取り除きたい」と考える方も少なくありません。
ここでは、扁桃腺にできてしまった臭い玉(扁桃膿栓)の取り方を6つご紹介します。
ただし、無理やり臭い玉(扁桃膿栓)を取り除こうとすると、取り除く途中で臭い玉(扁桃膿栓)が潰れてかえって口臭が強くなってしまうこともあるため、いずれも力加減には十分に注意して行うようにしましょう。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|①うがいで取る
最も簡単かつ手軽な臭い玉(扁桃膿栓)の取り方は「うがい」です。
口を大きく開けて「あー」「ガラガラガラ」など、音を出しながらうがいをすることで、喉や扁桃腺が震えて臭い玉(扁桃膿栓)がポロッと取れることがあります。
喉を清潔に保つことで粘膜の機能が活発になり、臭い玉(扁桃膿栓)だけではなく感染症や口臭の予防にも繋がります。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|②綿棒で取る
鏡を見ながら臭い玉(扁桃膿栓)の位置を確認し、綿棒でやさしく取り除く方法です。
臭い玉(扁桃膿栓)が蓄積しているくぼみの下を軽く押すことで取れやすくなると言われています。
しかし、綿棒を使用した取り方は、粘膜を直接刺激することになるため誤って傷つけてしまう可能性が高く、扁桃腺が炎症を起こしたり、その傷から菌が入り込むことで感染症を引き起こすことにつながる可能性があります。
綿棒を用いて臭い玉(扁桃膿栓)を取り除く際は、扁桃腺を傷つけないように優しい力で、誤って臭い玉(扁桃膿栓)を潰したりしないように注意しながら行いましょう。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|③舌圧子で取る
舌圧子(ぜつあんし)とは耳鼻咽喉科でも使われる治療器具の名称で、舌を押さえたり扁桃腺に圧をかけて取り除く際に用いられます。
舌圧子は口内の作業で使用されるものなので、綿棒で取る方法より安心感があるところが特徴です。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方は、綿棒と同様に臭い玉(扁桃膿栓)が溜まっているところを粘膜を傷つけないようにやさしく圧迫することで取り除くことができます。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|④ハンディクラウンで取る
次に紹介するのはハンディクラウンを用いて、やさしい水圧をかけることで臭い玉(扁桃膿栓)を取り除く方法です。
ハンディクラウンとはボトルに細いノズルが付いた洗浄瓶を指していて、水が入っているボトルを押すとノズルから水が出てくるようになっています。
水をかけて取る方法は綿棒のように直接粘膜に刺激を与えるわけではないため、ボトルを強く押してピンポイントで強い水圧をかけなければ、比較的安全に臭い玉(扁桃膿栓)を自力で取り除くことが可能です。
ハンディクラウンは100均やインターネット上でも購入できるため、手軽に道具をそろえられるところも特徴の1つです。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|⑤くしゃみや咳を促して取る
冒頭でも紹介したように、本来臭い玉(扁桃膿栓)はくしゃみや咳を介して大概へ排出されますが、これらを促すことで偶然臭い玉(扁桃膿栓)が取れる場合があります。
くしゃみは、ティッシュで作った細いこよりを鼻に入れて鼻の中をくすぐったり刺激することで促すことが可能です。
ここまでで紹介した取り方の中では1番自然な排出方法とも言えますが、あえてくしゃみや咳を連続で出すことで喉を傷めてしまったり、咳をしすぎて嘔吐してしまうこともあるため、様子を見ながら行うことをおすすめします。
臭い玉(扁桃膿栓)の取り方|⑥耳鼻咽喉科で取る
臭い玉(扁桃膿栓)が頻繁にできる方や長期間臭い玉(扁桃膿栓)が取れない場合は、無理に自分で取り除こうとするのではなく耳鼻咽喉科などの病院を受診しましょう。
専用の機械を使って臭い玉(扁桃膿栓)を吸引したり、生理食塩水などを使って綺麗に洗い流してもらうことができます。
ただし「扁桃炎」など、喉の風邪を引いている場合には抗菌剤などの内服薬で治療をするケースもあるようです。
自分で取り除く方法はいずれも手っ取り早い手段ではありますが、扁桃腺や喉を傷つけてしまうリスクは高く決して安全な取り方ではないため、「臭い玉が気になるけど自分で取るのは怖い」という方は耳鼻咽喉科で取り除いてもらうのがおすすめです。
扁桃膿栓(臭い玉)の予防方法は?
「何度取り除いても、気がついたら扁桃腺に新しい臭い玉(扁桃膿栓)ができてしまう」と悩んでいる方も多いでしょう。
ここでは、臭い玉(扁桃膿栓)の効果的な予防方法を3つご紹介します。
臭い玉(扁桃膿栓)が繰り返しできてしまうのを根本から予防するためには、臭い玉(扁桃膿栓)ができにくい口内環境を整えることが大切です。
扁桃膿栓(臭い玉)の予防方法|①歯科院でクリーニングを受ける
臭い玉(扁桃膿栓)の正体は、口から侵入したウイルスや細菌の塊です。
定期的に歯科医院で歯のクリーニングを受けることで口内環境が改善され、臭い玉(扁桃膿栓)ができにくくなると考えられています。
毎日の歯磨きでは落としきれない歯石・歯垢・汚れを残したままにしておくと、口臭が悪化したり虫歯や歯周病を引き起こしてしまいます。
ブラッシングだけで歯垢や歯石などを完全に取り除くことは難しいため、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることで口内環境を清潔に保つことが大切です。
扁桃膿栓(臭い玉)の予防方法|②唾液腺マッサージを行う
唾液の分泌量が少ないと、抗菌作用や自浄作用が低下し口内が乾燥してしまうことでウイルスや細菌の働きが活発になってしまいます。
唾液には歯の汚れや口内の細菌を洗い流す作用があるため、口呼吸の癖がある方やドライマウスの方は唾液腺(耳下腺・顎下腺・耳下腺)を指で軽く圧迫しマッサージを行いましょう。
唾液腺マッサージを行うことで、口内の自浄作用が働き口臭予防にも繋がります。
扁桃膿栓(臭い玉)の予防方法|③マウスウォッシュやうがい薬を使用する
食後の口内を清潔に保つために、歯磨きの後にマウスウォッシュを使用するのも良いでしょう。
マウスウォッシュには、口内に繁殖した細菌を殺菌し洗い流す働きがあるので、臭い玉(扁桃膿栓)の予防にも効果的です。
特に寝ている間は口の中が乾きやすく、朝起きたときは細菌が増殖しているため起床後はマウスウォッシュやうがい薬で口をゆすいで口内環境を整えましょう。
下記の記事では、朝の口臭が気になる人向けに口臭対策について紹介していますので、詳しい原因や予防方法を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

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扁桃腺にできる臭い玉(扁桃膿栓)の原因と取り方・予防法|まとめ
臭い玉(扁桃膿栓)はくしゃみや咳をした際に自然に取れることも多く、すぐに消えてしまうようであればそこまで気にすることはありません。
もし、鏡で口の中を見たときに喉の入り口に臭い玉(扁桃膿栓)を見つけてどうしても気になる場合は、くしゃみや咳を促したり扁桃腺の粘膜を傷つけないようにやさしく綿棒や舌圧子・水圧で取り除きましょう。
基本的に、自分で取り除く行為は喉を傷つけてしまうリスクがあるため、臭い玉(扁桃膿栓)の除去は耳鼻咽喉科で行ってもらうことをおすすめします。
また、頻繁に臭い玉(扁桃膿栓)ができるようであれば、口内環境のバランスが崩れてしまっているサインとも考えられます。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けたり、毎日の歯磨きの後にマウスウォッシュを使用したりして、臭い玉(扁桃膿栓)を根本から予防することが大切です。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。