歯の漂白法にはどんな種類がある?ホワイトニングの効果や注意点
更新日:2024年08月16日/ 公開日:2022年10月20日
コーヒーやお茶などをよく口にしている方や普段からタバコを吸う方の中には、歯の黄ばみが気になっている方もたくさんいると思います。
そういった歯の着色汚れの悩みを解決する方法として歯の漂白がありますが、歯の漂白法の種類は1つではありません。
この記事では歯の漂白法にどんな種類があるのかという点やリスク・注意点、さらには自宅でできる歯の漂白法などについて解説していきます。
歯の漂白法にはどんな種類がある?
歯の漂白法には大きく分けると以下の3種類があります。
・ホームブリーチ
・ウォーキングブリーチ
それぞれ歯の状態などに合わせて使い分けることもあれば、組み合わせて行うケースも珍しくありません。
まずは、上記の種類がそれぞれどういった漂白法なのか確認していきましょう。
歯の漂白法①オフィスブリーチ
神経を取っていない歯に対して行う漂白法にはオフィスブリーチとホームブリーチの2種類があり、オフィスブリーチは歯医者さんの診療室内で行われる方法です。
白くしたい歯の表面に過酸化水素などを含むホワイトニング薬剤を塗布して、LEDライトを照射して歯を漂白していきます。
1回あたり1時間ほどと短時間で歯を白くすることができますが、理想の白さに近づくまでには約3〜6回通院する必要があるでしょう。
歯医者さんで行うホワイトニング(オフィスホワイトニング)は、ほとんどの場合がこちらのオフィスブリーチとなっています。
歯の漂白法②ホームブリーチ
ホームブリーチは歯型をとって1人ひとりに合わせて作られた漂白専用のマウスピースに、過酸化尿素などを含むホワイトニング薬剤を入れて歯に被せることで白くしていく方法を指します。
一般的には、1日2時間のマウスピース装着を2週間ほど続けることで徐々に歯が白くなっていきます。
定期的に歯医者さんに通う必要はありますが、基本は自宅で気軽に行えるため忙しい方に人気の漂白法です。
自宅で行うホームホワイトニングが、このホームブリーチに該当します。
歯の漂白法③ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチとは歯の神経を取った歯に対して行う漂白法を指し、高濃度の過酸化水素や過ホウ酸ナトリウムなどを用いた漂白剤を歯の中に注入していきます。
変色している象牙質を直接漂白していくため高い漂白効果を期待することができますが、変色の度合いによって新しい漂白剤を数回入れ直さなくてはなりません。
また、神経を失った歯の影響で歯茎が黒くなっている場合には、ウォーキングブリーチによって歯茎のトーンアップも期待できます。
歯を漂白するリスクとは?
歯の漂白を行えば失活歯と呼ばれる神経を失った歯さえも白くできますが、全くもって危険を伴わないというわけではありません。
人体に安全な成分を用いて漂白するとは言っても少なからずリスクは存在するので、歯の漂白を検討している方は事前に理解しておきましょう。
歯を漂白するリスク①知覚過敏の症状が現れる
オフィスブリーチやホームブリーチを行うと、歯の表面にある「ペリクル」という保護膜が剥がれるため、知覚過敏を生じることが多々あります。
基本的には、漂白後の一時的な症状で治りますが、強い刺激を感じたり症状が長引く可能性も否定できません。
原因としては、薬剤が体質に合っていない、虫歯・歯周病がある、もともと知覚過敏を発症していたなど色々と考えられるため、もし気なる症状が現れた場合にはすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
歯を漂白するリスク②歯茎を傷めてしまう
歯を漂白するための薬剤は、歯を白くする効果が期待できますが、歯茎に対しては良い効果を与えません。
むしろ、歯茎に薬剤が付着すると、ただれたりしみたり腫れたり、何かしらの痛みが生じることがありますので、歯の漂白を行う場合には歯茎に薬剤が触れないようにクリームなどで保護する必要があります。
それでも、保護が不十分だったり強い薬剤の使用によって歯茎にダメージを与える可能性があり、しっかりと保護していたとしても長期間継続的に歯の漂白を行うことで、だんだんと歯茎にダメージが蓄積してしまう危険性があります。
歯を漂白するリスク③誤った使用によるダメージ
歯の漂白とはいえ、たった1回で芸能人のような白く輝く歯が手に入るというわけではありません。
理想の白さに近づくためには複数回通院する必要がありますが、何日も連続して通えるわけではないという点に注意が必要です。
1回歯の漂白を行った後には次の処置まで一定期間空ける必要があり、過度な漂白は歯に重大なダメージを与えることにもなります。
早く白くしたいからと言って、併行して複数のクリニックに通いながら歯の漂白を進めていると、漂白によるダメージで歯を失うことにもなりかねません。
また、ホームブリーチの場合も、用法・容量を守らずに続けてしまうと非常に危険なので十分に注意してください。
歯を漂白したあとに注意するべきことは?
歯医者さんで使用する漂白剤は非常に濃度が高く、漂白直後は歯がダメージを負った状態になっているため注意が必要です。
では具体的にどういったことに注意すればいいのか、これから歯を漂白したいと考えている方に向けて解説していきます。
酸性の強い飲食物を控える
先ほども説明した通り、本来歯の表面は「ペクリル」と呼ばれる保護の役割を持った皮膜で覆われているのですが、漂白したあとはこのペクリルが一時的に剥がれ歯表面のハイドロキシアパタイトがむき出しの状態になります。
この状態のときにレモンやグレープフルーツの柑橘類をはじめ、コーラといった炭酸飲料など酸性の強い飲食物を口にすると歯の表面が溶ける可能性があるため注意が必要です。
着色しやすい飲食物や喫煙を控える
漂白直後の歯の表面は溶けやすいだけでなく着色もしやすい状態になっているため、チョコレート・カレーライス・コーヒー・赤ワインといった色の濃い飲食物やタバコを口にしてしまうと色移りする恐れがあるため気を付けましょう。
漂白後しばらくは、上記のような着色しやすい飲食物や喫煙を控えることで漂白効果アップにつながります。
着色しやすい飲食物を詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。
冷たいもの・熱いものは極力避ける
漂白に使用するホワイトニング薬剤は短時間で歯を白くできるというメリットがある反面、その濃度の高さから一時的に歯が敏感になり知覚過敏の症状が現れるケースも珍しくありません。
あくまで一時的な症状ではありますが冷たいもの・熱いものを食べたときや、歯磨きをするときなどに歯が痛む・しみる可能性があるため気をつけましょう。
歯の漂白をすることで得られる効果とは?
歯を漂白したあとの注意点についてご紹介しましたが、歯を白くすることで得られる良い効果もたくさんあります。
ここからは歯の漂白をすることでどんな効果が得られるのか、どんなメリットがあるのかという点について確認していきましょう。
歯の漂白の効果①歯が白くなって笑顔が魅力的になる
歯が黄ばんでいるとつい口元を隠してしまう方や、楽しいことがあっても歯が見えないように笑う癖がついて笑顔がぎこちなくなる方もいるかもしれません。
しかし、漂白して歯が白くなれば自然と笑えるようになって笑顔が魅力的になり、明るい印象や清潔感のある印象を人に与えられるようになります。
歯の漂白の効果②自分に自信が持てるようになる
自分の歯の色や笑顔にコンプレックスがなくなると自分に自信が持てるようになるため、人とも積極的にコミュニケーションを取ろうという気持ちが湧いてくるでしょう。
仕事はもちろんプライベートでも人と話すモチベーションが上がって、スムーズにコミュニケーションが取れるようになれば親交も深まって良い関係を築くことができます。
歯の漂白の効果③セルフケアのモチベーションが上がる
ホワイトニングによってこれまで悩んでいた歯の黄ばみが綺麗になれば、今度はその白い歯をキープしようと普段のセルフケアに力を入れたくなるものです。
これまで歯磨きしかしてこなかったという方は正しいケア方法を調べて実践することや、歯磨き粉・歯間ブラシ・デンタルフロスといったケアグッズにもこだわることで清潔かつ健康的な口内の維持につながります。
歯の漂白の効果④フッ素を塗ることで虫歯予防効果アップ
漂白直後の歯はペクリルが剥がれて敏感な状態になっているという話をしましたが、このときにフッ素を塗ってあげると浸透しやすいため虫歯予防効果がアップします。
フッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュなどもたくさん販売されているため、ホワイトニングを検討している方は事前に用意しておくと良いです。
自宅で簡単にできる歯の漂白法は?
ここまでは、歯科衛生士や歯医者さん管理のもと行われる歯の漂白法についてご紹介してきました。
ただ、虫歯の治療などとは違って全て保険適用外での施術になるため、決して安いホワイトニング方法ではありません。
では、自宅で簡単に誰でも実践できる歯の漂白方法はあるのでしょうか?
結論から言いますと、自宅で安全に歯を漂白する方法はありません。
ただし、歯の漂白ではなく歯のホワイトニングであれば、自宅でも実践できる方法がいくつか存在しますので、今回は自宅で試せるホワイトニングアイテムについてご紹介していきたいと思います。
自宅で簡単ホワイトニング①ホワイトニング歯磨き粉
歯のホワイトニング効果がある成分を含んだ歯磨き粉を使用すれば、自宅でも簡単に歯を白くすることが可能です。
大手のデンタルケアブランドから小さなホワイトニングサロンが監修しているものまで、さまざまな商品が販売されています。
ホワイトニング歯磨き粉といっても、それ単体で歯を真っ白にすることはできません。
あくまで、補助的なホワイトニングケアグッズとして使用し、歯医者やサロンで受けたホワイトニング効果を最大限継続させることを目的として使用しましょう。
セルフホワイトニング専門サロン・ホワイトニングカフェが監修するホームケアブランド「WHITENING CAFE home」でも、オリジナルのホワイトニング歯磨き粉を取り扱っています。
自然由来の成分を使用しており、安心・安全にご使用いただけるので、ぜひ普段のケアにご活用ください。
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自宅で簡単ホワイトニング②歯の消しゴム・マニキュア
自宅で使えるホワイトニングアイテムは他にもあります。
歯の表面に付着した着色汚れをこすり落とす歯の消しゴムや、歯に直接白い塗料を塗ることで歯を白くする歯のマニキュアは、ドラッグストアなどでも気軽に購入可能なアイテムです。
歯の消しゴムはあまり高い効果を期待できず、歯のマニキュアは着色汚れの上から塗料を塗っているだけなので、根本的な解決にはなっていません。
また、どちらも歯にダメージを与える恐れがあるため、使用する際は十分ご注意ください。
自宅で簡単ホワイトニング③重曹
掃除や料理にも使用する重曹も、手軽な歯のホワイトニングアイテムとして知られています。
使い方はとても簡単で、歯ブラシに通常通りに歯磨き粉をつけ、その上から重曹を少量ふりかけて、そのまま歯をブラッシングするだけです。
着色汚れを落とす効果があり、虫歯予防・口臭予防にも繋がると言われていますが、研磨作用が強いため歯のエナメル質を傷つけてしまう恐れがあります。
また、重曹には食用のものとそうではないものがあるため、もし使用する際は必ず食用のものをご利用ください。
歯を漂白する前にまずはホワイトニングカフェを利用しよう
歯医者さんの歯の漂白は着色汚れによる黄ばみはもちろん、加齢やテトラサイクリンという抗生物質が原因で変色した歯も白くすることができます。
もし着色汚れが原因で黄ばんだ歯を白くしたいのであれば、セルフホワイトニング専門店「ホワイトニングカフェ」でも白い歯を取り戻すことが可能です。
では、ホワイトニングカフェの特徴をご紹介していきます!
痛いのが苦手な方でも安心して利用できる
ホワイトニングカフェでは歯そのものを白くするのではなく、歯の表面に付着した着色汚れを落とすことによって歯を白くする方法を採用しており歯への負担がないのが特徴の1つです。
またホワイトニングカフェで使用しているホワイトニング溶液は、歯磨き粉や食品などにも使用されている安全性の高い成分を使っているため、施術中や施術後に歯がしみることや痛くなることがありません。
歯本来の自然な白さを取り戻せる
ホワイトニングカフェは専用のホワイトニング溶液を塗布した歯にLEDライトを照射して、歯表面に付着した着色汚れを落としていくため歯本来の自然な白さを取り戻すことが可能です。
まずはホワイトニングカフェで歯を白くして、もっと白くしたいと感じた場合は歯医者さんに通って歯を漂白してもらうと良いでしょう。
食事制限や禁煙をしなくても大丈夫
ホワイトニングカフェをご利用いただくメリットは、食事制限や禁煙をしなくても理想の白い歯を目指すことができる点です。
好きな食べ物や習慣化した喫煙を我慢する必要がなくストレスが溜まらないため、継続しやすいのもホワイトニングカフェの魅力といえるでしょう。
さらに歯を白くした方向けのメニューも!
歯の漂白法の種類とホワイトニングの効果・注意点|まとめ
歯医者さんで受けられる歯の漂白法は、大きく分けて「オフィスブリーチ」「ホームブリーチ」「ウォーキングブリーチ」の3種類です。
高濃度のホワイトニング薬剤を使用して歯を白くしていくため短い時間で歯を漂白することができますが、その分、漂白後しばらくは歯が敏感な状態になっており気をつけなければな離ません。
漂白後は歯が溶けやすいだけでなく色素が沈着しやすい状態になっているため、酸性の強い飲み物や着色しやすい食べ物などを控えるようにしましょう。
着色汚れによる歯の黄ばみに悩んでいる方は歯医者さんで歯を漂白してもらう前に、ホワイトニングカフェのセルフホワイトニングをご利用いただくことをおすすめします。
ホワイトニングカフェで歯本来の自然な歯を取り戻してから、もっと白くしたいと感じた場合は歯医者さんでの歯の漂白を検討してはいかがでしょうか?

コラム監修:菊地ありさ
北海道歯科衛生士専門学校卒業
歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2023年9月~ホワイトニングカフェ札幌東急百貨店に勤務。