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ホワイトニング後に歯が痛いのはなぜ?|原因・対処法と予防法も紹介

更新日:2024年04月18日/ 公開日:2023年07月26日

歯のホワイトニングを行うと、一時的に知覚過敏のような症状が出る場合があります。虫歯治療の後にみられる知覚過敏などとは異なりわずかに感じる痛みとも言われていますが、痛みの程度や持続期間には個人差があるため、いつまで続くのかが気になるところです。

この記事では、ホワイトニング後の痛みがいつまで続くのかについて紹介します。なぜ歯がしみるのか、痛みを感じたときの対処法や予防方法についても解説していますので、ホワイトニング後のデンタルケアの参考にしてください。

ホワイトニング後の痛みはいつまで続く?

ホワイトニング後の痛みは、一般的にホワイトニング直後から24時間程度と考えられています。ホワイトニングに使われる薬剤は、歯の表面を覆っている被膜を剥がして、歯へと浸透していきます。

被膜はだ液の中に含まれる糖タンパクでできている薄い膜で、歯が損傷や溶解をしないようにコーティングする役割があります。一方、薬剤の力には弱く、上から薬剤を塗るだけで簡単に剥がれてしまいます。

薬剤が歯に浸透していくと、付着した色素が取り除かれて白い歯へと漂白されますが、同時に失われた被膜は元に戻るまでに12〜24時間程度かかるため、半日以上は知覚過敏の症状が持続する可能性があります。

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ホワイトニング後に歯がしみる原因

ホワイトニングの後に歯がしみる原因としては、被膜の剥がれ落ちだけではなく歯そのもののトラブルも含まれる場合があります。お口の中の状態にもよりますが、歯に痛みを感じる原因は大きく4つのポイントに分けられます。

ここからは、ホワイトニング後に歯がしみる原因について詳しくみていきましょう。

知覚過敏

知覚過敏は、歯の表面を覆っているエナメル質が虫歯などの原因によってダメージを受け、再石灰化が行われず奥の象牙質が一部露出している場合に、冷たいものや熱いものが刺激となって象牙質から歯髄に伝わる現象です。

関連記事:ホワイトニング後は知覚過敏に注意!考えられる原因・対処法

歯髄炎

歯髄炎は、歯の一番奥から通っている神経(歯髄)が炎症を起こしている状態です。虫歯が進行してくると虫歯菌によって炎症や膿が発生し、歯髄が汚染されていきます。下方に溜まった膿も含めて根管治療が必要になります。

薬剤による歯神経への刺激

薬剤自身が直接歯の神経へ刺激を与えてしまうケースです。知覚過敏や虫歯にかかっているときは歯が刺激を受けやすい状態であり、そこに刺激の強い薬剤を使うことでダイレクトに刺激が伝わり、痛みを感じることがあります。

薬剤による歯茎へのダメージ

薬剤によって歯茎にダメージが加わる症状は、「薬物性歯肉肥大」「薬物性歯肉増殖」と呼ばれています。エナメル質を壊す作用のあるホワイトニング溶液も歯茎にダメージを与えるおそれがあるため、歯と歯茎に副作用の強い薬剤の使用は控えたほうが良いでしょう。

ホワイトニング後に痛いときの対処法

ホワイトニングの後に歯がしみて痛い、ものを飲んだり食べたりするのも難しいと感じてしまったときは、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。歯が痛いと感じたときにできる7つの対処方法についてチェックしていきましょう。

自然に収まるのを待つ

虫歯や歯髄炎がなく、痛みの程度も激しくないようであれば、自然に収まるのを待ってみましょう。ただし我慢をしすぎる必要はありません。痛みや腫れが激しいときはすぐにかかりつけの歯科クリニックや専門医、救急病院を受診してください。

痛み止めを服用する

軽い痛みであれば、痛みが引くのを待ちながら痛み止めも活用できます。頭痛や歯痛に効果のある鎮痛剤を服用し、半日程度休みながら痛みが引くかどうかをチェックします。痛みがさらに激しくなったり、収まらなかったりする場合はすぐに医療機関を受診してください。

トリートメントペーストを使用する

歯のトリートメントペーストは歯磨きを目的としているものではなく、ブラッシングや食事で傷がついた歯の表面をなめらかにするものです。歯の表面がなめらかにコーティングされることで、プラ―クや色素沈着が付着しにくくなるメリットが期待できます。

熱すぎるものや冷たすぎるものを避ける

ホワイトニングの直後は歯が刺激を受けやすくなっています。まだ被膜が元に戻っていないために、ちょっとした温度の刺激も伝わりやすく、熱すぎるものや冷たすぎるものの飲食は避けましょう。

知覚過敏用の歯磨き粉に変える

知覚過敏用の歯磨き粉、歯磨きジェルを使う方法も痛みの軽減に効果が期待できます。ホワイトニング後は歯が敏感な状態になっているため、知覚過敏の歯を保護する成分がコーティングの役割を果たしてくれます。

関連記事:ホワイトニング後の歯磨き粉の選び方と歯磨き方法のポイント

関連記事:歯磨き粉に使用期限はある?期限切れの後に有効利用する方法も紹介

知覚過敏抑制剤を使う

知覚過敏抑制材は、歯の表面ではなく象牙質に作用する成分が含まれている製品です。エナメル質が剥がれ、象牙質が露出している部分に薬剤が行き届くと、フッ化ナトリウムや硝酸カリウムなどの成分が歯質の成分と反応して、保護皮膜を形成して刺激をブロックします。

抜髄処置を受ける

知覚過敏が激しくものが口に入るだけでも痛いという場合には、抜髄処置と呼ばれる治療を受ける方法もあります。薬剤で効果が得られない重度の知覚過敏に適用される処置のため、専門医を複数受診するなどして必要性を検討しましょう。

 

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ホワイトニング後の痛みを予防する方法

ホワイトニングの後に痛みを感じたら、7つの方法で対処をすることができます。また、事前に痛みを感じないように予防する6つの方法もあわせてチェックしておくと安心です。それぞれのポイントをみていきましょう。

ホワイトニング剤の使用量を守る

ホワイトニング剤は、用法・用量を守って使用しましょう。たくさん塗ったからといってすぐに真っ白になるわけではありません。使用量を守らなければ、歯に負担がかかり余分に痛みを発生させるおそれがあります。

使用期間を守る

ホワイトニングの間隔は、クリニックの場合で1〜3ヶ月以上(何度も受けている方はさらに間隔を空ける)です。

セルフホワイトニングは週に4回程度が理想とされていますが、1日に何度も繰り返したり、1週間毎日続けたりする必要はありません。ホワイトニングの種類によって最適な間隔が決められているため、使用期間を守るようにしましょう。

トレーから溢れないようにする

ホワイトニング中は、薬剤がマウスピースから溢れないように注意してください。薬剤がこぼれてしまうと、薬剤が歯以外の歯周組織にも行き渡ってしまい、余計なダメージを与えるおそれがあります。

虫歯の治療を済ませておく

虫歯は知覚過敏やホワイトニングに関わらず、早期治療を心掛けたいところです。放置していると脱灰と呼ばれるトラブルから象牙質へ侵入し、歯の痛みを引き起こします。

事前に歯の治療を済ませておけば、ホワイトニング後に痛みが発生しても原因に対処しやすく、早期対処に役立ちます

象牙質が露出している部分を覆っておく

象牙質が何らかの理由で露出している場合、その部分をコーティング材で覆う治療が必要です。樹脂を象牙質がむき出しになっている部分に詰める(塗る)治療で、痛みを感じにくくする効果が期待できます。

知覚過敏用の歯磨き粉に変える

「ホワイトニング後に痛いときの対処法」でも紹介していますが、知覚過敏に対応した歯磨き粉を使うことでフッ素によるコーティングが行えるため、ホワイトニング後の痛みへの予防に効果的です。

低濃度のホワイトニングジェルからホワイトニングをしていく

濃度の高いホワイトニングジェルは歯を保護している膜を強力に取り除いてしまうため、知覚過敏のリスクがあります。痛みが怖い方や、知覚過敏をすでにトラブルとして抱えている方は、濃度の低いホワイトニングジェルを利用してみてください。

低濃度のものを使いながら歯の痛みをチェックしますが、無理に高濃度のものに替える必要はありません。程度の低い濃度で使いやすければそのまま使用を続けてください。

低濃度のものを使いながら歯の痛みをチェックしますが、無理に高濃度のものに替える必要はありません。程度の低い濃度で使いやすければそのまま使用を続けてください。

関連記事:ホームホワイトニングのやり方とは?手順や注意点を詳しく解説

優先順位をつけてお口の中をケア

今回は、ホワイトニング後の歯の痛みや知覚過敏のような症状の原因・対処法について紹介しました。

歯が痛いと感じたときは、どのような状況で痛みや刺激を感じるのかを確認し、歯の状態にあわせて治療を行います。虫歯があれば虫歯をまず治療するように、優先順位をつけて口腔ケアを行いましょう。

セルフケアに不安がある、間隔を間違えそうな方は、ホワイトニングの専門店やクリニックの利用がおすすめです。仙台のホワイトニングならホワイトニングカフェ仙台店へお任せください。

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