歯の色素沈着の原因は?予防のためのセルフケア・対処法を解説
更新日:2022年03月11日/ 公開日:2022年03月11日
先天的にエナメル質が薄い日本人は、その下にある黄色い象牙質が目立ちやすく歯が黄ばんで見えやすいと言われています。
実際にこの記事を読んでいる方の中にも「セルフケアを頑張っているのに歯が白くならない」など歯の色素沈着に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
歯に色素が沈着してしまう原因には、先天的な要因の他にも様々なケースが考えられます。
今回は、歯の色素沈着が起こる原因を紐解きながら予防のための正しいセルフケアについても解説していきます。また、なかなか取れない頑固な色素沈着への対処法もあわせてご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
歯の色素沈着が起こる原因は?
歯を綺麗にしようと頑張っているのに成果が出ないと「こんなにケアを頑張っているのに白くならないなんて、どこか悪いところでもあるの?」と不安になってしまいますよね。
実は歯の色素沈着を引き起こす原因は至るところに潜んでおり、中にはセルフケアだけでは解決できないケースもあります。
では、色素沈着の原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか。
色素沈着の原因|①タバコや食べ物によるステイン(着色)
歯の色素沈着が最も起こりやすいのは、頻繁にタバコを吸う人です。
歯の表面を覆っている「ペリクル」と呼ばれる薄い膜には、歯のエナメル質を保護するといったメリットがある一方、粘着性が高く汚れや細菌を吸着しやすいといったデメリットがあります。
タバコを吸っている人の歯が黄ばんで見えやすいのは、タバコに含まれる「タール」と呼ばれる着色成分が歯の表面を覆う「ペクリル」と結びつき、繰り返される喫煙によってブラッシングでは落とせないほどの汚れが蓄積されるためだと言われています。
色素沈着の原因としてはこの他にも「唾液の分泌量」が挙げられ、実際に喫煙の習慣がある人の唾液の分泌量はそうでない人に比べて少ない傾向にあるようです。
唾液の分泌が抑制されると口の中の浄化作用がうまく働かず、結果として歯垢が付着しやすくなるなど喫煙のデメリットは 計り知れず、喫煙習慣のある人の他にも、コーヒーやワインなどポリフェノールが含まれる食品を頻繁に飲んだり食べたりする人も注意が必要です。
タバコのヤニを落とす方法や予防方法については、以下の記事で詳しくご紹介していますのであわせてご覧下さい。
色素沈着の原因|②虫歯の進行
前歯の一部分などに、白い斑点ができていて「一体なんなのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
歯がまだらに白く濁るこの現象は「ホワイトスポット」と呼ばれており、その原因には主に次の3つが考えられます。
・生まれつきのエナメル質形成不全
・フッ素症
原因が虫歯の初期症状であった場合、エナメル質が溶け始める「脱灰」によって歯が光沢を失い白く濁って見えることがあります。
症状の進行具合によっては、歯を削らずに治療したり症状の悪化を防いだりすることも可能ですので、気になる方は早めに歯科院を受診し専門家の判断を仰ぎましょう。
色素沈着の原因|③テトラサイクリン系の抗生物質による副作用
「歯に縞模様ができている」
「グレーがかった色味に変色している」
という場合は、テトラサイクリン歯になっているかもしれません。
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質により変色した歯の総称で、歯の形成期(0~12歳頃)に抗生物質を大量に摂取した副作用によって、このような症状が起こると考えられています。
テトラサイクリン系抗生物質は昭和40年代頃の風邪薬に多く含まれていましたが、副作用を懸念して現在はほとんど使用されていません。
抗生物質による歯の変色や色素沈着は、
・ホワイトニング
・ラミネートベニア
・セラミッククラウン
・ダイレクトボンディング
など程度にあわせて様々な治療方法がありますので、お悩みの方は1度歯科医院に相談してみると良いでしょう。
色素沈着の原因|④加齢による歯の黄ばみ
歯に色素が沈着する原因は、汚れや歯の病気だけではなく、子どもや若い人に比べると、年配の方の歯は黄ばんだり黒ずんで見えやすくなったりするものです。
加齢によって色素沈着が目立つ理由には、
・歯のエナメル質が摩耗して内側にある黄色い象牙質が目立ちやすくなること
・若い頃よりも唾液の分泌量が少なくなること
などがあげられます。
加齢によるエナメル質の摩耗を予防することはなかなか難しいものですが、唾液の分泌量は以下の3つのポイントを抑えるだけで簡単に増やすことができます。
・よく笑うこと
・よく喋ること
・よく噛むこと
日常生活の中でこの3つを意識していると、自然と口腔内の浄化作用が高まるだけでなく脳への刺激になり気分もスッキリとしますので、ぜひお試しください。
歯の色素沈着を予防!自宅でできるセルフケア
歯の黄ばみや黒ずみの原因が「タバコのヤニやタール」「毎日の食事による汚れ」など、外部からの要因である場合はセルフケアで色素沈着を予防できます。
ここからは、自宅でできる簡単なセルフケアを2つご紹介します。
セルフケア|①色の濃いものを食べたあとはマウスウォシュや水で口を濯ぐ
着色物質が長時間歯の表面についたままにしないためにも、色の濃いものを食べたり飲んだりした後はマウスウォッシュを使って口腔内の汚れを落としましょう。
外食中などその場でうがいができない場合は、着色汚れを最低限に抑えるためにストローを使ってドリンクを飲んだり、マウスウォッシュの代わりにお水をたっぷり飲んで着色物質を洗い流したりするのも効果的です。
セルフケア|②ホワイトニング成分配合の歯磨き粉を使う
色素沈着の予防には、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ってみるのも手です。
歯を優しく保護する「ヒドロキシアパタイト」や汚れを浮かす「ポリリン酸」「ポリエチレングリコール」が配合された歯磨き粉なら、歯の表面を傷つけることなく着色汚れを落とすことができます。
こちらの記事では歯磨き粉の他にも、歯のマニキュアやホワイトニングパウダーなど様々なセルフケアグッズをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
落ちにくい!ガンコな歯の色素沈着の対処法
その場で付着してしまった汚れならセルフケアでも落とすことができますが、長年の生活の中で染み付いたガンコな汚れはそう簡単に綺麗にすることはできません。
そんな時には歯科医院で歯のクリーニングを受けたり、専門店のホワイトニングを活用したりすると良いでしょう。
対処法|①歯科医院のクリーニングを受ける
歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けることで、歯についた着色汚れを綺麗に落とすことが可能です。
歯科医院の中には、歯石や歯垢の除去に加えて
「舌のクリーニング」
「歯茎のマッサージ」
など1人ひとりの悩みに合わせた口腔ケアを実施している医院も多いようです。
磨き残しが多い場所をプロの目で見て教えてもらうことで、自分の歯の状態や改善すべき点を知るきっかけにもなるでしょう。
対処法|②ホワイトニングを利用する
日本では「歯の健康」という観点からデンタルケアの重要性を説くことが多いですが、やはり歯が白く透き通っていると健康的で爽やかな印象になります。
歯が綺麗になると周囲への印象はもちろん、笑顔に自信が持てたり前向きなコミュニケーションが取れるようになったりと、精神面にもポジティブな変化が見られるようになるはずです。
ホワイトニングには、
・歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
・自宅で行う「ホームホワイトニング」
・専用のサロンで行う「セルフホワイトニング」
がありますので、それぞれの特徴を比較しながらご自身のニーズにあったものを選んでみてください。
こちらの記事では、各ホワイトニングの料金やメリットを比較しながらご紹介していますので、ホワイトニングで歯を白くしたいという方は併せてご覧ください。
歯の色素沈着の原因は?セルフケアや対処法|まとめ
今回は、歯の色素沈着が起こる原因を紐解きながら予防のための正しいセルフケアについてご紹介しました。
「歯の色素沈着をどうにかしたい」と思ったら、ご自身の症状が「セルフケアで対応できるものなのか」それとも「歯科医院で治療を受けるべきなのか」を判断することが大切です。
それぞれの原因にあわせた正しいデンタルケアで、健康的で美しい歯を目指しましょう。
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歯科衛生士として一般歯科に勤務したのち、
ワーキングホリデーでカナダの歯科クリニックで歯科助手も経験。
2020年7月〜ホワイトニングカフェ札幌駅前店に勤務。